藤田紘一郎東京医科歯科大学名誉教授によると、免疫力の強さは血液型で決まっているのだそうです。
血液型と特定の病気のかかりやすさについても研究結果が出ていて、スポーツの種目によっては特定の血液型の活躍が目立つのだとか。
以下にまとめます。
血液型と免疫力・病気 性格やスポーツにも影響か
免疫力はO型が最も強く、次にB型、A型と続き、最も弱いのはAB型です。
こうした違いはリンパ球量の差によって生じ、O型が一番多く、AB型が一番少ないのです。
活躍しているスポーツ選手にもOかBが非常に多いのです。
O型:松井秀喜、松坂大輔、中田英寿、小野伸二など
B型:高原直泰、阿部勇樹、イチロー、上原浩治など
(敬称略)
そのほか柔道でもマラソンでも有力選手はO型かB型しか見当たらないそうです。
こうした血液型での免疫力の違いが性格の違いにまで影響をおよぼしていると教授は主張しています。
つまり、
・O型は(性病にも)抵抗力が強いので開放的で社交的になる
・AB型は人ごみの中ではカゼなどをひきやすいので引っ込み思案になり、「おたく」傾向が強くなる
といった具合です。
病気のかかりやすさと血液型の関連はヨーロッパでも研究されていて、ヨーロッパの心臓病学会では
「血液型の違いで心臓病や血栓症にかかるリスクは違いがある」
と発表されたことがあります。
ドイツで行われた研究ではA型の心臓病死発生率はO型に比べて有意に高かったことがわかっています。
またスペインでの研究では、O型の人は他の血液型の人より深部静脈血栓症にかかる率が有意に低かったそうです。さらにA型の人は糖尿病などの生活習慣病にかかりやすいのだとか。
私は血液型と性格の関連については懐疑的なのですが、この血液型と免疫力に関しては納得してしまいました。
血液型からは離れますが、免疫力についてもうひとつ。
腸と免疫力の関連性は最近広く知られるようになりました。
お通じをよくする、あるいは善玉菌を増やすなど腸内環境が良ければ免疫力が上がるのです。
腸は食品と接触し、働くことで全身の免疫機能を高めています。入院患者でも、点滴だけで栄養補給している患者さんはなかなか回復しません。
多少無理しても食事をとると腸が働いて免疫力が上がります。すると寝たきりの人でも回復するのは医療現場でも確認されています。
つまり、食事をとって腸を使わないと免疫機能が作用しないということです。
「食事はろくにとってないけど、サプリ飲んでるから大丈夫」というのは、ちょっと違うのではないでしょうか。
血液型と「合う」食品
藤田教授によると、血液型によって「合う食品・合わない食品」があります。
食べる人の血液型と、食用になる動物の血液型の相性が合わないと消化に負担がかかり、アレルギーを起こす可能性もあるのだとか。
血液型別に「身体に合う」食べ物としては次のようなものがあります。
・B型 羊肉 クジラ ハマグリ
・O型 貝類 ゴボウ
・AB型 牛肉 馬肉 コンブ ソバ ブドウ
「身体に合わない」食べ合わせ、つまりA型の人が羊肉を食べたりすると消化で身体に負担がかかるというわけです。
藤田教授によるとAB型の人は、身体に合わない食べ物はほとんどないと考えてよいそうです。
食事を選ぶ際、血液型を気にする人は少ないと思うのですが、参考に聞いておくには面白いですね。
私はA型で、確かに豚肉やウナギは大好きです。
「好き」ということと「身体に合う」ことが同じかどうかはわかりませんし、貝や牛肉、馬肉にハマグリあたりも大好きなんですけどね。
血液型と自動車事故 藤田紘一郎教授
さらに藤田教授によると、自動車事故の起こしやすさも血液型によって違いがあるそうです。
車を運転していて最も事故を起こす確率が高いのはO型で、安全運転なのはA型なのだとか。
B型はメカに強い人が多いが自信過剰になりやすいため、不注意による事故が多く、AB型は神経質で疲れやすいので、居眠り運転による追突事故が多いそうです。
藤田教授は、こうした傾向にはある程度の学問的な裏付けがあると主張されています。
血液型によるこうした差を全く信じないという人もいるかもしれませんが、「血液型が違うということは何かが違う」とは言えるのではないでしょうか。
「血液型が〇〇だから生活習慣を変えなくては・・・」などと深刻になる必要は無くとも、一通り頭に入れておいて損はしないと思います。
藤田教授は血液型に関する本を何冊か出版されています。
それらの本では、よく言われる「A型は几帳面」といったことも免疫学の視点から藤田教授による説明がなされています。
性格的なものだけでなく、身体的な血液型の違いにも興味があるなら手に取ってみてはいかがでしょうか。