先日読んだ「日本史偉人『健康長寿法』森村宗冬 著」によると、戦国武将のひとり伊達政宗は暖房を使わなかったそうです。
 
衛生意識も強く、健康にはかなり気を使っていました。
 
 
伊達政宗の遺骨は、1974年に発掘調査されています。
 
(このコンテンツは森村宗冬著「日本史偉人「健康長寿法」」62~67ページを参考にしています)

その遺骨から、政宗は
 
身長159cm 血液型B型 筋肉質で逞しい 下あごがガッチリしている
 
人物だったことが判明しています。
 
 
医学の知識は玄人はだしで、家臣が病気になると政宗が診察していました。脈をとり、処方すべき薬までも判断し、その旨医師に伝えると、一度として誤ることがなかったのだとか。
 
 
当然、自身の診察も自分で済ませてしまうわけですが、だからといって医師を軽視することなく、自分の診断が怪しいと感じたらすぐに医師と相談し、治療をしていました。
 
また政宗は
 
「夏はもちろん、冬であっても大きな茶碗で水を何度も飲んでいた」
 
そうです。
 
まるで現代のモデルのようです。
 
糖尿病ではのどが渇きますが、政宗が糖尿病であった形跡はありません。政宗の場合は「水を欠かさず飲むと健康に良い」と意識して飲んでいたと考えられます。
 
また政宗は、食事に対しては
 
「人は身分に関係なく、朝飯・夕飯とも好物中心に喰うが良い。好きでもないものを喰っても、身体に良いはずがない」
 
と語っていました。
 
献立を前もってチェックし、気に入らないところは修正して料理方に渡していました。
 
 
早寝早起きと清潔な生活も心がけていました。周囲にも「常に手を洗うことを忘れるな」と言い聞かせていたそうです。
 
 
さらに、
 
「冬でさえ小袖三枚も着重ねることはなく、頭巾もかぶらなかった。炬燵も布団をはねのけてあたらず、手を暖めるのみ。冬であってもときどき裸になった」
 
そうです。
 
つまり冬でも薄着で、暖房器具で身体を温めることはなかったのです。
 
「冬でも水を飲む」
「手を洗う」
「冬でも薄着」
「暖房を使わない」

 
現代でも十分通用する健康習慣ではないでしょうか。