少し前に、「血液型別ダイエット」が話題になりました。
血液型によっては食べても太りにくい食材があるので、ダイエットに成功しやすい、というもの。
血液型別ダイエットはイタリアでも流行したことがあります。
このコンテンツでは血液型別ダイエットについてと、信憑性(私の考えです)をまとめています。
血液型別ダイエット 食材とイタリアでの事情
血液型ダイエットでは、各血液型が発生した大昔(1~2万年前、といった単位です)の環境を考慮します。その環境に応じた「合う・合わない」食材を区別して食べる、という考え方です。
ざっくりまとめると、以下の食材は食べてもOKとされています。
A型は野菜や穀物
B型は乳製品
O型は肉や魚介類
AB型はAとBの食材
体重を減らすためにはある程度の食事制限が必要ですが、血液型別ダイエットでは上で挙げた食材は食べてもOKなので、制限がそれほどキツくないのです。
こうしたとっつきやすさのためか、このダイエット法はイタリアでも流行しました。
しかしイタリアの人は日本人と比べると血液型に無頓着だそうで、自分の血液型を知らない人も少なくありません。
「多分自分はA型だろう」といった調子で、テキトーに血液型ダイエットを始める人もいたのだとか。
さすがにそれはまずいと思うのですが、そもそもこのダイエット法は効果が期待できるのでしょうか?
いろいろな意見があるかと思いますが、次に私の考えを述べてみます。
(このコンテンツは雑誌 Tarzan No.594 96ページを参考にしました)
血液型ダイエットの信憑性・効果は?管理人は懐疑的 2つの理由
血液型ダイエットは果たして効果があるのでしょうか?
私は血液の専門家ではないので、各血液型と食材に上で挙げたような関連があるかどうかの真偽はわかりません。
そのうえで意見させて頂くと、私は血液型ダイエットにはかなり懐疑的です。
理由は二つあります。
1 血液型というくくりは大きすぎ
2 厳密に実践するのは難しい
まずはひとつ目の理由から。
ダイエットするには、摂取カロリーよりも消費カロリーを増やさなくてはいけません。これはどんなダイエット法でも変わらない大原則です。
この原則の実行には、様々な要素が関係します。
A型の人は野菜と穀物が勧められていますが、運動やスポーツなどで一日の運動量が多いA型の人が、肉(O型向け)や乳製品(B型向け)を食べると太るでしょうか?
一概にはそうではありません。いろんなものを食べても太っていない人はたくさんいます。
同じような例は無数に挙げられます。
血液型だけを基準に「〇〇を食べましょう」というのは、あまりにも大雑把ではないでしょうか。
理由としてもうひとつ、継続が難しいことが挙げられます。
血液型ダイエットのキモは「特定の食材なら食べてもOK」ですが、これは「その他の食材を食べてはダメ」というわけではありません。
となると、結局は普通の食事に戻っていく(血液型の件は忘れる)と思うのです。
私はA型なので穀物と野菜なわけですが、肉や乳製品もけっこう口にしています。
それが原因で太っているとは感じませんし、むしろそれらを食べないことで体調が悪くなった経験はあります。
これは他の血液型のケースでも同じです。
結局のところ、食事でダイエットを意識するなら食材を偏らせず、摂取カロリーを少なめにするか、太りにくい食べ方を実践するのが王道ではないでしょうか。
あとは適度に筋肉をつけて、体を動かすのがキモではないかと。
血液型でのくくりも意味があるのかもしれませんが、私はあくまで頭の片隅に入れておく程度にとらえています。