以前私のメルマガで、「減塩食は血圧を下げる(あるいは低く保つ)のにはあまり意味がない」という旨の記事をお知らせしました。
近年「高血圧対策に減塩はあまり意味がないのでは?」という主張が聞かれるようになっていて、2014年にアメリカの高血圧学会で発表されたニールス・グラウダル博士の論文では、
最も好ましい健康結果が出た塩分摂取量は6.7g~12.6g
とされています。
味噌汁は血圧を下げる 味噌の効果か
こうした研究結果を紹介して、日本の週刊誌などでも、減塩に疑問を呈する記事が増えています。
雑誌週刊ポスト2016年12/2号(Amazon)には、「みそ汁は血圧を下げる」と報じられています。(35~36ページ)
塩分の多さから「高血圧を気にするなら味噌汁は控えるべき」とは、これまで半ば常識になっていました。
しかし、2013年に「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」を発表した共立女子大・上原誉志夫教授はこのように解説されています。
一日2杯のみそ汁を飲むと、3.8gの塩分を摂るにも関わらず血圧が下がる傾向があることが判明しています。
メカニズムはまだ未解明ですが、みそに含まれる成分が血圧を下げていると考えています。
定番の具であるワカメにも、アルギン酸という血圧を下げる成分が含まれています。
これまで「味噌汁は好きだけど、血圧が上がるからなぁ」と我慢していた方は、今後「血圧に良いから飲もう」という意識でOKではないでしょうか。
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