医学博士の吉田たかよしさんは受験勉強のコツなど、脳に関する著作を多数発表されています。
吉田博士は、時間帯によって学習の内容を変えると効果が上がると主張されています。
記憶を定着させたい時にも学習時間にコツがあるようです。
午前と午後 脳の働きの違い 記憶定着させるには
吉田博士によると、
午前中の脳は前頭前野が活性化するので論理的思考に向いている。よって、文章を読む、書く、計算をするといった活動がおすすめ。
なのだそうです。
対して午後はどうかというと、
前頭前野の機能が鈍ってくるため、感覚的な作業を行うべき。発想力を駆使してアイデアを出すなら、午後~夜の時間帯が「ひらめき」を得やすい。
とのこと。
そして、記憶に定着させる必要のある事柄は、
寝る前に30分間で総復習するのが効果的
なのだそうです。
この寝る直前の時間帯は最も記憶が定着しやすいのです。
総復習といっても、ポイントだけをざっと総ざらいするものです。翌朝5分ほど改めて反復すればさらに定着が強まります。
記憶の定着といえば、中学生のころに国語の古文を暗誦したことを思い出します。
どうにかして覚えようとあれこれ試した結果、自分の音読をテープに録音し、それを何度も聞くか、同時に音読して覚える方法が一番効果があったように思います。
暗誦できるかどうかを確認するには、録音する際に途中で適当にポーズを入れておいたものを再生します。ポーズの時点でちょっと先の部分を暗誦するわけですね。
自分の声を聞くのは最初少し違和感がありますが、記憶のためには私の場合一番耳になじむようです。
昼食で脳に刺激? 特に男性向け
最近の私は外食をする機会があまりありませんが、以前はチョコチョコやってました。
その際の経験を思い出してみると、「あれってちょっとした脳への刺激だったんじゃないかな」と感じることがあります。
外食も、いわばちょっとしたやり方で「脳トレ」になるのではないでしょうか。
そのやり方とは
定期的に「行きつけ」の店を変えること
です。
長いこと行きつけの店で食事をすると落ち着くものですが、たまにはあえて違う店を訪れてみると新しい発見があると思うのです。
新しい店に入ると、
・初めて目にする店の造り・雰囲気
・初めての店主・店員・メニュー・サービス・味
など、初めての刺激がいっぱいです。
しばらくは勝手がわからず、落ち着かないかもしれませんが、それって実は脳に良いことだと思うのです。
脳に関する資料をあれこれ読んでいると、「マンネリは良くない」という内容をしばしば目にします。同じ店に入って、同じようなメニューを食べるのも「マンネリ」と言えないでしょうか。
特に男性の場合、食事をする店が固定しがちだと聞いたことがあります。
何より、私自身が同じ店ばかりに入る傾向があるのです。「行きつけ」は勝手がわかってラクなんですよ。
でも、たまには新しい店に入ると実に新鮮な体験をすることができて、脳が活性化するのがわかります。
私は時々料理をするので、どんな味付けかな?なんて考えながら食べると体験がさらに鮮明になります。
「話のタネ」も増えますしね。
同じ食事をとるのであれば、「あたらしい発見・出会い」を求めて、プチ冒険をしてみるのもいいのではないでしょうか。