ぎっくり腰の多くは、日常生活のふとした時に突然発症します。
 
「魔女の一撃」の原因になりがちな、注意すべき動作を挙げます。
 

 
これらを行うときは腰を意識して、負担を軽くするよう注意すればぎっくり腰予防に役立ちます。

ぎっくり腰を招きやすい動作

・朝、顔を洗うとき
ひざを伸ばした状態で上半身を曲げると腰に負担がかかります。
 
朝は起きたばかりで体が硬くなっているので特に注意が必要です。お腹に力を入れ、ひざを曲げながらかがみましょう。
 

 
・重いものを持ち上げる
最も注意が必要な動作のひとつです。上体だけを90度曲げて重いものをかかえるのは絶対にいけません。
 
必ず膝を曲げるか膝を地面に付け、体を荷物に近づけます。腹筋・背筋に力を入れながら、できるだけ体に近いところで持ち上げましょう。
 
低いところにあるものを取り出すときも同様に注意が必要です。
 
・靴下をはくとき
立ったまま履こうとすると、不安定な体を支えようとして腰を痛めることがあります。
 
イスにすわり、足と体を近くして履きましょう。前かがみの姿勢は可能な限り避けます。
 
・長時間の立ち仕事
立ったまま長時間の作業をするときは、片足を10~15cmくらいの台の上に乗せると腰への負担が軽くなります。乗せる足を時々替えるとさらに効果的です。
 

 
・くしゃみ
くしゃみも腰を痛める原因になります。
 
自営業をしていたころの私の職場にも、くしゃみでぎっくり腰になった人が二人いました。
 
猫背気味で腰周辺の力が抜けている状態のとき、くしゃみを強烈にすると「腰がやばかった」ということ、ありませんか?
 
くしゃみをするとき、私は腰に力を入れ、前に出すよう心がけてます。

ぎっくり腰になってしまったら

幸い私はこれまでぎっくり腰になったことはありません。
 
これはラッキーだったのと同時に、ある程度日頃から気を付けているからです。
 
筋トレや柔軟体操をしたり、重いものを持ち上げる動作などにも気を使っています。
 
これだけ気をつけるのも、かなり強烈な体験談をぎっくり腰になった人からいくつか聞いているからです。
 
体験した人いわく
 
「口から泡を吹くほどの痛さ」
「人生であれほどの痛みを感じたことはない」
「1時間で1メートルしか動けない」

 
などなど。
 
聞くだに恐ろしいのでいつも注意しているわけです。
 

 
しかし、もしも不幸にしてギックリ腰になったらどうすればいいのでしょうか?「グキッ」ときて、倒れこんでしまったら?
 
私もぎっくり腰になりたくはないのですが、万が一のために調べてみました。
 
すると、ぎっくり腰になった直後は
 
とりあえず、痛みが落ち着くまでじっとしておく
 
のが一番正しい選択のようです。
 
とんでもない痛みで動揺するのはわかりますが、「早く病院へ行かないと」などと考え、痛みをこらえながら体を動かすと損傷箇所をさらに悪化させることもあります。
 
同様の理由で、患部を揉んだりするのもダメです。
 
そのためまずは安静を心がけるのです。病院へ行くのはある程度痛みが落ち着いてからでOKです。
 
※ただし、急いで診察を受けるべきケースもあります。次のコンテンツをご覧ください
 

急いで病院に行くべきケース

「ぎっくり腰が起きても、とりあえずは安静を優先にして、あせって病院に行く必要はない」と書きましたが、
 
・脚がしびれる、あるいはしびれて動かすことができない
・安静にしていても痛みが全くひかない
・排泄が困難になった

 
という場合は急いで病院へ行きましょう。
 
現代は幸い携帯電話が普及しています。家族や友人あるいは最終手段として救急車など、何らかの形で助けを呼ぶことは以前よりも困難ではなくなっています。

少しでも楽な姿勢と患部の冷却 痛み止めも

安静にする際は少しでも痛みの少ない姿勢をとります。
 
横に寝て身体を丸め気味にする、あるいは仰向けに寝て身体を真っ直ぐにする、などいくつか試してみます。(痛みが激しいので大変ですが)
 
その際、氷や保冷剤などで患部を冷やすと効果的です。冷やすと痛みが早く和らぎます。
 
患部を冷やしながら安静にし三日ほどすると痛みが治まってくることが多いようです。(十日ほど続くこともあります)
 
飲み薬などの痛み止めを使用しても良いでしょう。
 
痛みが落ち着いてある程度動けるようになったら病院へ行きましょう。コルセットで腰を安定させると、動作が楽になります。症状の詳しい説明と共に、その後の生活上の注意点などを聞きましょう。