名古屋市の「ほんべ眼科」院長の本部千博医師は、医学生時代のある日、重い荷物を運んでいてギックリ腰になってしまいました。
かなりの重症で、立つ、座るという日常の簡単な動作にも難儀するほど。
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本部千博医師 学生時代にギックリ腰 いろいろ試すも改善せず
いったんイスに座ると、立ち上がるのに5分も10分もかかるのです。
大学の講義が終わってもすぐには立ち上がれないため、ようやく腰が上がった時にはもう次の講義が始まる、といったありさまでした。
さすがにこれではいけないと整形外科を訪れたところ、椎間板ヘルニアと診断されます。
本部医師は手術を受けるか迷いますが、結局手術は避け、安静にして症状を抑える選択をします。
ひと夏を安静に過ごしたおかげで腰の状態は落ち着きますが、それで完全に症状が治まったわけではありません。
いったん痛みが出ると、治まるまでには数週間もかかります。その間は動くこともままならず、その苦労は大変なものでした。
どうにか事態を打開すべく、本部医師はあらゆる方法を試します。
しかしどれも腰痛の解消にはつながりませんでした。
・・・たったひとつの方法をのぞいては。
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唯一効果のあった骨盤落とし やり方 腰痛が緩和する理由は?
本部医師の腰痛を緩和した、唯一の方法とは「骨盤落とし」です。
骨盤落としは、太極拳の型の一つ「馬歩(マープ)」をもとにしています。
本部医師が名古屋市で太極拳教室を受講した際、このポーズを習いました。
「骨盤落とし」の動作は極めて簡単です。道具なども必要ありません。
・背中を伸ばしたまま、腰を徐々に落とします。スクワットの動作に似ています。
・ある程度まで腰を下ろすと、太股が緊張して力が入り、辛くなってきます。
・我慢できる限界まで腰を落としたら、できるだけその姿勢をキープします。
・キープする時間は長いほど効果的でが、まずは1分間を目安にしましょう。

「骨盤落とし」の動作は以上です。
本部医師の場合、腰が痛み出したらこの骨盤落としを行うと、数日のうちに元の状態にまで回復します。
それまでは、腰が一度痛み出すと2~3週間は痛みがひかなかったのです。
骨盤落としの動作は、一見すると腰とは関係ないように思えます。
本部医師によると、骨盤落としが腰痛に効果的なのは、「筋肉の意識的な緊張と緩和」にあります。
一般に、腰痛が生じるのは腸腰筋など、腰の周りにある筋肉の多くはこわばっているからです。
骨盤落としの動作をすると、太股の筋肉は強く緊張します。
意識は太股に集中するので、太股以外の筋肉は余計な力が入らず、緊張が緩みます。腰痛の原因になっていた腸腰筋のこわばりも、自然にほぐれるのです。
骨盤落としを繰り返して行えば、腰の筋肉のこわばりが常時ほぐれるので痛みも緩和します。
慣れないうちは、壁を背にして行ってもOKです。
腰痛に悩んでいるなら、簡単な動作ながら、本部医師の症状を唯一改善させた「骨盤落とし」を試してみてはいかがでしょうか。
雑誌「壮快 2015年06月号」(Amazon・PR)26~27ページを参考にしました。
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