私が健康問題を意識するようになってしばらく経ちます。健康に関する本や記事を読み、人の話を聞く過程で、
「これにかかったら本当にヤバイ」
「これだけは絶対に注意しなければならない」
と思うようになった病気が三つあります。
それは
腰痛 歯槽膿漏 糖尿病
です。
これら三つは、「死に直結するわけではないが、生活の質を著しく下げる」点で一致しています。
そして一度かかると完治させるのが難しく、長引きやすい特徴もあります。実にやっかいな症状なのです。
ガンももちろんイヤですし、発症しないよう食べ物に気をつけたりしますが、ガンにかかるのはある程度仕方ないという印象もあります。ヘンな言い方ですが、ガンは「別格」だと考えているのです。
しかし上の三つは、心がけしだいでかなりの程度まで予防が可能です。同時に、予防の意識がなければ発症しやすいとも言えるでしょう。
語弊の無いように確認しておきたいのは、これら以外の病気もかかれば辛いものです。あくまで私のイメージとして、この三つは特に注意するべき、と考えているのです。
前置きが長くなりましたが、このコンテンツでは腰痛についてとりあげます。
腰痛を予防するために普段から意識している動作や筋トレ
ここでの腰痛とは、腰の血行不良などで起きる一時的なものではなく、ヘルニアなど、組織の異常を伴う慢性的な症状を指します。
腰は読んで字のごとく、身体の要です。何をするにもポイントとなる部分なので、ここをやられると生活のあらゆる面で不自由を感じるようになります。
仕事でも遊びでも、自分の思うに任せなくなるのです。
私の友人の何人かは腰を傷めていています。
「24時間、チクチクとした痛みが常にある」
「しばらく痛みがひいてきたな、と思って油断していたら、また急に痛くなる」
などなど、友人の話はどれも「腰痛って大変だな・・・」と感じさせるものばかり。
幸い私はいまのところ腰痛には悩まされていません。腰を傷めないよう、日ごろから意識しているのです。
具体的には、こんなことを実践しています。
・床の重いものを持ち上げる時は、へそを付けるように腰を入れ、両手で抱える
・くしゃみをするときは腰に力を入れる くしゃみで腰を傷める例は、意外に多い
・腹筋と下部背筋を鍛える
といったことですね。
最後の筋肉を鍛える件については、私が尊敬しているある人が、
「腰痛にならないためには、20代で腰回りの筋トレと腹筋をすることが必須」
と著書で書いていたのを、ジムで忠実に実行しました。
傾斜をつけたシットアップベンチでの腹筋、片手にダンベルを持って横腹のトレーニング、そしてバックエクステンションと、「天然のコルセット」を身にまとうべく、我ながら真面目にやったものです。
「腰を落として拾う」とか「くしゃみする時も気を使う」とか、考えすぎだよ、という意見があるかもしれません。
しかし、腰痛はほんの一瞬のスキをついて「ビリッ」と襲ってくるものです。
「注意一秒ケガ一生」ではありませんが、ほんのちょっとの油断が原因で腰痛に長く付き合わされるかもしれないのです。(腰にかかる負担に関して下にまとめています)
腰をいたわる動作も、習慣化してしまえば、苦になるものではありません。
その都度ほんの少し意識するだけで腰痛を防げるのであれば、やるべきではないでしょうか。
姿勢別 腰にかかる負担 ぎっくり腰を防ぐ
特に激しいスポーツなどをしなくても、何気ない動きで腰を傷めることがあります。腰に負担かける動作は注意しなければいけません。
スウェーデンの整形外科医、ナツケムソン氏が、日常の動作で腰にかかる負担を数値化しています。
体重70kgの人の第3腰椎の椎間板内圧を数値化したもので、直立状態を100とします。
以下にまとめます。
・横向きに寝る 75
・直立 100
・腰から前屈 150
・腰から前屈して荷物を持つ 220
・椅子に座る 140
・椅子に座って前かがみになる 185
・椅子に座って前かがみなり、荷物を持つ 275
太字にした「荷物を持つ」動作は、個人的には「絶対ヤバイだろ!」と感じます。ぎっくり腰を起こしたくないなら、やってはいけません。
床の荷物を持ち上げる際は、荷物と腰の位置は近づけるのが鉄則です。
腰痛を引き起こすのは、激しい運動や、重いものを持ち上げる動作だけではありません。
座り続ける 立ち続ける 歩き続ける 寝続ける
など、同じ態勢を続けるのもぎっくり腰の原因になります。
次のページでは歯槽膿漏について書いてみます。