健康トピックに関心のある人なら、西式健康法について見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
 
このサイトでも紹介しており、私も一度はチェックするべきだと考えています。
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このコンテンツでは、西式健康法の「六大法則」と「お酒を飲めるようになること」に対する西式の考え方を紹介します。

西式健康法の六大法則

「六大法則」とはこの健康法の考案者、西勝造氏が膨大な量の研究の末に導き出した法則で、西式健康法の根幹を成しています。
 
それぞれの概要を紹介します。
 
第一法則 平牀寝台(へいしょうしんだい)
敷き布団の代わりに、なるべく平らで固い板の上で寝る 板のサイズは1m×2mで 厚さは1cm
 
第二法則 硬枕使用(こうちんしよう)
寝る際には硬枕を使う 硬枕とは文字通り硬い枕のことで、木、陶あるいは石でできている
 
第三法則 金魚運動
仰向けに寝て、金魚に似た運動を行う
 
第四法則 毛管運動
仰向けに寝て両手両足を垂直に高く挙げ、その姿勢で手足を振動させる
 
第五法則 合掌合蹠法(がっしょうがっせきほう)
仰向けに寝て両手の指先を押し付けあったり、両膝を曲げて足の裏同士を合わせて脚を動かすなどの運動
 
第六法則 準備運動11種と背腹運動
準備運動で血液の循環を良くして、背腹運動では尾てい骨を基点にして上体を左右に振る 
(西氏は六大法則の中でもこの背腹運動を特に重視していました)
 

 
この健康法を開発するにあたり、西氏は古今東西の健康法を362種類も実践し、蔵書数は7万3千冊を数えたそうです。
 
現代生活では馴染みのない法則もありますが、西式健康法の信奉者がいまでも多いことを思えば、一考の価値があるのではないでしょうか。
 
西式に関連した話題をもうひとつ紹介します。




「お酒を飲めるようになった」のは良いことか?西式健康法では

日本人の半分ほどは「飲酒に向いていない」体質だそうで、
 
・日本人の50%はお酒に強い
・40%は徐々に飲めるようになる
・10%は全く飲めない

 
という割合なのだそうです。
 
この違いは、体内のアルコール分解酵素の働きが強いか弱いか、あるいは酵素自体を持っているかどうかで決まります。
 
アルコールを分解する過程では、有害物質のアセトアルデヒドが発生します。このアセトアルデヒドを分解するまでが「お酒の分解能力」になります。
 

 
お酒を飲めるか全く飲めない人は、「飲む or 飲まない」の判断は簡単ですが、問題は40%の「そこそこ飲める」人達です。
 
このタイプの人が飲酒を始めると、多くが「最初はあまり飲めなかったが、少しずつお酒に強くなってきた」経験をするようです。
 
実は私も「そこそこ」タイプで、それなりに飲めるようになった経験をしました。
 
これって、良いことなのでしょうか?
 
以前「断食博士の「西式健康法」入門―病気にならない秘訣(Amazon・レビューあり)」という本を読みました。
 
この本に、次のような記述がありました。

気をつけないといけないのは、最初はあんまり飲めなかったけど、だんだん飲めるようになった人です。
 
これを、酒に強くなったと思ったら大間違いです。
 
時間がたっても血中のアセトアルデヒドがなかなか分解しないのは、以前と一緒。
 
(中略)
 
身体が鈍感になって、アセトアルデヒドが残っていても顔が赤くならなくなっただけのことです。
(242ページ)

つまり、飲めるようになったと思っても、実際にはアルコール分解能力が上がったわけでないというわけです。
 

 
アセトアルデヒドには発がん性があります。
 
「お酒に強くなった=分解能力が上がった」と勘違いして、お酒を飲み続けると、どうなるでしょうか?実際には分解されていない発がん物質が、体内にどんどん増えてしまいます。
 
 
「西式」に同意できる方は、「飲めるようになった」と思っても、お酒はほどほどにしておきましょう。
 
ウィスキーのロック
 
「そこそこ」の私ですが、このところは「飲まなくても良いんじゃないか?」と思うようになっています。
 
「飲酒は身体に負担をかけている」実感があるのです。(トシのせいという話も・・・)
 

 
しかし、いわゆる「お酒の席」は好きですので、飲み会には出席します。
 
最初の乾杯だけはビールなどを頂いて、「お酒は飲めないので」と言って、ノンアルコール飲料をオーダーすれば問題ありません。
 
そうした楽しい飲み会のために、「普段お酒を控えてアルコール分解能力をキープしておく」という意識が最近は強くなっています。