東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師は、患者の診察に「首こり度」チェックを行っています。
チェックポイントは30項目あります。自覚のある症状にチェックをしてください。
1 頭が痛い。頭が重い
2 頚(くび)が痛い。頚が張る。
3 肩がこる。肩が重い。
4 風をひきやすい。風邪気味のことが多い。
5 メマイがある。天井がまわった・外界がまわった。
6 フワフワ感がある。フラフラ感。なんとなく不安定。
7 吐き気がある。食欲不振。胃痛・不快感・飲み込みにくい。
8 夜、寝つきが悪い。夜中、目覚めることが多い。
9 血圧が不安定である。血圧が200前後になる。
10 暖かいところ、寒いところに長くいられない。
11 汗が出やすい。汗が出ない。
12 静かにしているのに、急に心臓がどきどきする。急に脈が速くなる。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい。目が痛い。
15 まぶしい。目を開けていられない。
16 目が乾燥する。涙が出すぎる。
17 口がかわく、つばが出ない。つばが多い。
18 微熱が出る。その原因が不明である。
19 下痢をしやすい。便秘。腹部症状がある(腹痛など胃腸症状)。
20 すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。
21 疲れやすい(全身倦怠)。全身がだるい。
22 何もする気が起きない。意欲または気力がない。
23 天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報がよく当たる。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。いつも不安感がある。
27 イライラしている。 焦燥感がある。
28 根気がない。仕事や勉強を続けられない。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい(しびれる)。
30 胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。
・5~10個なら首こり予備軍です。首への負担を軽くする生活を心がけましょう。
・11~17個なら首こりによる自律神経失調症の症状が出ています。セルフケアに加えて、医師による治療も視野に入れて対処しましょう。
・18個以上チェックがついたなら、重症の首こりです。なるべく早めの治療を受けましょう。
松井医師によると、首のこりは交感神経を優位にするので、自律神経のバランスに支障をきたします。
上のチェック項目の多くが神経に関わっているのはそのためです。
携帯電話やスマホ、パソコンの普及に伴い、現代人は少しうつむいた姿勢を長時間とるようになりました。この姿勢は首への負担が大きいのです。
松井医師は、「首がやわらかい人は健康で疲れにくい」としています。
普段の生活習慣で首を疲れさせていないか、見直してみましょう。