これまでずっと健康関連の情報に接してきて、「これは良い!」と感じる食材がいくつかあります。
 
ココアはそのひとつで、食物繊維、ポリフェノールともに豊富で「習慣づけるに値する」ものだと感じており、頻繁に飲むようにしています。

以前大ブームになったのもうなずけます。

ココアの5大栄養成分と効果

健康効果が注目され一時大流行したココアには、大きく分けて5つの成分があります。
 
以下にその5つと期待できる効果をまとめます。
 
◆食物繊維
ココアは不溶性食物繊維のリグニンを多く含んでいます。整腸作用で便通を改善します。
 
◆ココアフポリフェノール
苦味成分のひとつで、血流を促します。体を温める効果があり、他の飲み物と比べて体温の上昇度が高く、持続時間も長いという調査結果もあります。
 
◆テオプロミン
これも苦味成分で、ストレス軽減効果も期待できます。
 
◆遊離脂肪酸
カカオの脂肪分で、ピロリ菌の活動を抑制するとされています。
 
◆ミネラル
ココアは銅、亜鉛、カリウム、マグネシウムといったミネラルを含んでいます。
 
 
私がココアを特に「イイなぁ」と思っているのは、ポリフェノールを豊富に含んでいるところです。
 
飲料として手軽に摂取できて、これほどポリフェノールが豊富な食品は他にはちょっと見当たりません。食物繊維が多いのもうれしいところです。
 
 
ココアに関しては、 ネガティブな評価をほとんど聞きません。
 
数少ない「悪い点」といえば、カロリーが高い点ではないでしょうか。栄養豊富ですが、飲みすぎはダメです。

ココアポリフェノールの冷え改善効果

苦味成分であるココアポリフェノールは血液をサラサラにし、抹消の血管まで血液循環を促します。それにより冷え性を改善してくれます。
 
 
森永製菓研究所が東京都内のクリニックと共同で調査を行いました。
 
コーヒー、ココア、お茶、お湯の四種類の飲み物を冷え性に悩む女性12人に飲んでもらったところ、ココアを飲んだときの温度上昇が最も高く、また一時間後まで温度上昇効果が維持されたのはココアだけでした。
 
ココアは循環器の健康を保つのにも役立つとされています。
 
ハーバード大学医学部が、パナマに住むクナ族とココア摂取量について行った調査があります。
 
クナ族は、部族内でもココアを飲む人と飲まない人に分かれていました。その両者について調べたところ、ココアを飲む人は飲まない人より心臓病やガンの発症率が明らかに低かったのです。
 
これはココアポリフェノールの血液サラサラ作用により血液循環が促進され、循環器に負担を軽減したことや、抗酸化作用がガンのリスクを下げたことが理由と考えられます。
 
 
ちなみに私は砂糖などが入っていない「純ココア」を飲んでいます。
 
朝起きてから朝食前に飲むと、朝食後のお通じが促される気がします。