最近では、健康サポートを目的とした水も数多く流通しています。
水道水でもどこかの天然水、あるいは機械などで作る○○水も水という点では同じですが、その質や成分を子細に調べると、確かに違いはあります。
そのひとつが「アクアポリンの通りやすさ」です。
アクアポリンとは、体の細胞膜上にあるたんぱく質です。
全ての生物がアクアポリンを持っていて、ヒトには12種類のアクアポリンが存在します。
アクアポリンには水だけを通す穴があり、ヒトの細胞はこの穴を通して水を体内に取り入れます。
アクアポリン研究の第一人者である秋田県立大学の北川良親名誉教授は、アクアポリンの通りやすさが、そのまま水の細胞への吸収されやすさに関わっていると考えていて、アクアポリンをよく通る水が体に良い水と主張されています。
同じ水でも、アクアポリンの通りやすさ(アクアポリン透過性と呼びます)に差がある、というわけです。
北川教授の研究では、アクアポリン透過性が最も高かったのは日本の日田天領水でした。
またアクアポリン透過性が高く細胞に入りやすい水は、がん細胞の増殖を抑えるNK細胞を活性化する働きを持っていることもわかっています。
いわゆる「良い水」には、「アトピーや湿疹が治った」「糖尿病の予防や改善に効果がある」など、さまざまな健康効果があると言われています。
「体に良い食べ物」という話はよく聞きますが、「体に良い水」という発想はいまだにあまり定着していないようです。(日本があまりにも水に恵まれているから?)
人間の体の60%は水分です。それならば、まずは何より良い水の摂取も優先されるべきかもしれません。