「病気の兆候」として、糖尿病の
 
のどの渇き
 
はよく知られています。

「兆候」が実際にその病気の表れではないケースも多いですが、このコンテンツではその「兆候」で代表的なものをまとめます。
 
ひとつの参考としてご覧下さい。
 
(このコンテンツは、週刊現代 2011年10月8日号 170~175ページを参考にしています)

病気で見られる兆候

以下に病気の際の兆候をまとめていますが、あくまで「こういう例が多い」という話なので、兆候らしきものの実感があっても過度に心配する必要はありません。
 
病気になるかどうかは、自分の食習慣や運動習慣、ストレスのかかり具合や遺伝要素なども考慮されます。
 
いくつかの要素を考え併せて、「もしかしたら病気の兆候かもしれない」と感じたら、医師の診断を受けて下さい。

糖尿病

糖尿病には、口の渇きのほかにこんな兆候があります。
 
のどの渇きだけでなく、尿の量が増えたり、目が疲れたりする
かかってすぐの頃は、体内の糖が不足するので食欲が増す
食べ物の好みが急に変わる
 
足の裏がじんじんとしびれる、湿った靴下をはいている感じがする 
爪全体が白くなる(これは腎臓病の兆候でもある)

胃がん

胃がんは初期症状があまりない病気ですが、
 
好物だった肉が、見るのもイヤと言うほど嫌いになる
空腹感はあっても、少し食べただけですぐにお腹が一杯になってしまう
 
といった現象が起きることがあります。

循環器関連

心臓機能の状態を判断するのに、手の静脈を見る方法があります。腕を下ろしている時、手の甲の静脈は膨らんでいます。
 
心機能が正常なら→腕を肩より上げると手の静脈のふくらみが消える
 
心機能が低下している場合→腕を上げても手の静脈のふくらみが消えない
 
 
心機能が低下すると、静脈血が心臓に戻りにくくなるため、手の静脈がふくらんだままになるのです。
 
 
心臓が肥大すると、
 
声がかすれる 
 
ことがあります。声帯の筋肉を司る「反回神経」が圧迫され、声帯がマヒするため声がかすれるのです。
 
 
(下ネタです)
男性で、いわゆる「朝だち」がなくなる
 
と、動脈硬化のサインかもしれません。動脈硬化は細い血管から始まるので、陰茎の動脈が硬化している可能性があるからです。

心筋梗塞

心筋梗塞では、「放散痛」という現象が起きるので、「へそから上ならば、どんな痛みでも心筋梗塞を疑え」という言葉もあります。
 
 
胃や歯が痛む
 
のに、心筋梗塞というケースがあるのです。ただし、心筋梗塞の25%には痛みがないとされています。

高血圧

高血圧になると、
 
夜中に急に目が覚める
 
ことがあります。高血圧で交感神経が興奮しているために起きる現象です。

痛風

痛風になると
 
尿から古いビールのようなにおいがする
 
ケースがあります。

がん

がん患者からは、
 
肉が腐ったようなにおいがする 
 
ことがあり、肺がんであれば呼気に、胃がんや大腸がんなら便にこの臭いが混じるそうです。
 
 
その他、がん患者からは
 
血のようなにおい
化学調味料のにおい
(直腸がんの患者から)さわやかなお茶のようなにおい
 
がすることもあります。
 
また、
 
ろれつが回らず、足元がふらつく
 
場合は大腸がんの可能性も。

みぞおち

みぞおちを押してみて・・・
 
何か硬いものに触れたら肝臓の疾患や胃がんなど重大な病気のおそれあり。
強い圧痛を感じたら、大動脈瘤の可能性が高い。
右上のあたりを押して痛むなら胆のうの病気
左上のあたりに硬い物があれば脾臓の病気
 
・・・が疑われます。
 
 
病気には、いろいろな兆候があります。
 
兆候を知っておくことは病気の発見に役立ちますが、病気によっては「兆候が表れた時は症状がかなり進んでいる」ケースもあります。
 
「兆候が出てないから大丈夫だろ」と考えず、定期的な健康診断などを欠かさないようにしましょう。