「ファストフードは健康には悪い」というのはある程度常識になっており、私も少なからずそのように考えています。

とはいえ、私は「ファストフードは一切食べるべきでない」とは思っていません。
 
「たまには食べていいんじゃないか」という考えですし、実際に私も食べることがあります。ただしそれはあくまで「たまに」であり、積極的に食べるよう勧めているわけではありません。
 
どの程度が「たまに」なのでしょうか?
 
私の考えと参考になりそうな研究結果の記事を紹介します。

管理人の頻度と考え 習慣になってはNG

私の場合、食べる機会が多くても月に二回くらいです。
 
ファストフードで出される食品は基本的に炭水化物食品、揚げ物、肉類が多く、ダイエットや生活習慣病を気にしているなら敬遠されるようなものばかりです。
 
しかもメインメニューであるパンやポテトはGI値も高いため、さらに太りやすい食品です。
 
「昼食に必ず食べる」「会社や学校の帰りに食べる」といった感じで習慣的に食べるのはちょっとマズイのではないでしょうか。
 

 
私はファストフードは「食事」ではなく、「スナック」だと意識しています。「栄養を補給して身体を作るためではなく、空腹を満たすためのもの」という感じです。
 
栄養的に偏っており、緑黄色野菜などビタミンや抗酸化物質を含む食品はほとんど摂取できません。
 
最近はサラダメニューなどもあるようですが、それだけで野菜としての栄養を期待するにはあまりにも量が少なすぎます。
 
人と会った時などの軽食としてファストフードをたまに利用するのはいいでしょうが、食事として習慣的に食べるのは、私はお勧めできません。

食べる頻度と米国の研究 糖尿病・冠動脈疾患リスク

上の記事でお知らせしたように、どれくらいの頻度を「たまに」と言うかは議論の分かれるところで、人によって違いますが、その判断の材料になりそうな記事もあります。
 
ファストフード“週2”で危険? 食べる頻度高いほど糖尿病リスク
news.livedoor.com/article/detail/6759345/
 
記事の内容をまとめます。

■調査したのは米ミネソタ大学公衆衛生学部のAndrew O. Odegaard氏
 
■対象者は、93~98年に個別面接を受けた6万3257人、99~04年に追跡調査されたおよそ5万2千人の中国系シンガポール人
 
■ここでのファストフードとは ハンバーガー チーズバーガー フライドポテト ピザ サンドイッチ類 フライドチキン ホットドッグ を指す
 
■糖尿病リスクは、ファストフードを全く食べない人と比べ
 
・月1~3回食べる人は 1.02倍
・週1回食べる人は 1.17倍
・週2回以上食べる人は 1.27倍
 
高くなる
 
■冠動脈疾患による死亡リスクは、全く食べない人と比べ
 
・月1~3回 1.02倍
・週1回 1.19倍
・週2回以上 1.56倍
 
高くなる

 
ファストフードを食べると、疾患リスクが上がるのは間違いないようです。
 
健康的ではないとわかっていながら、時々食べたくなるのはなぜでしょうか?
 
以前別のエントリーで紹介した本「おいしいハンバーガーのこわい話(レビュー多数あり)」でその一端がわかるように、「いかに売るか」を研究し尽くされた味やCM戦略などで、消費者に「食べたい」気持ちを起こしているのでしょうか。
 
とはいえ、その欲求に流されて、食べるのが習慣になってしまうといかに危険か、この調査結果を見ればわかります。
 
ファストフードを食べるなら、あくまで「たまに」が良いようです。