フィンランド症候群について紹介しています。
 
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「健康管理はやるだけムダ」という主旨で使われることの多い「フィンランド症候群」ですが、詳細を調べるとちょっと解釈が違ってきます。

「”薬物治療が行われた”群のリスクが上がった」が真相

こちらをどうぞ。
 
フィンランド症候群の真実
nosmoke.hp.infoseek.co.jp/finland/index.shtml
 
フィンランド症候群のうそ
smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-b522.html
 
これらのサイトで
 
ポイントになるのは「健康管理の有無」ではなく「薬物治療が行われたかどうか(薬の副作用等の有無)」
 
と指摘してあります。
 

 
つまりこのフィンランドでの調査は、「健康管理をしたグループの方が体調を崩す人が多かった」といった単純な結論ではまとめられない、ということなのです。
 
(しかも、実際には「管理」グループも喫煙していたそうですし・・・)
 
でも、「フィンランド症候群」の「健康に気をつけるのは意味無し」という解釈はいまだに根強いようです。(私がスポーツ新聞で見たのもこの解釈でした)
 
試しに「フィンランド症候群」でググッてみてください。そのように解釈しているサイトが1ページ目に複数表示されます。(2010年 8月時点)

「気にしすぎる」のはNGだが「ほどほど」には気にしましょう

確かに、「健康を気にしすぎると、かえって健康を損なう」には私も賛成です。
 
(あくまで個人的な意見ですが)極端な菜食主義も私には「やり過ぎ」に感じられます。
 
実際に体調を崩した、メンタルがおかしくなった、という話はしばしば聞きます。
 
だからといって食べ物は好きなだけ食べよう、タバコもお酒も好き放題でOKという話にはならないと思います。
 

 
こんな生活を続けていたら、まず間違いなく生活習慣病を発症するでしょうし、命は落とさないにしても、体調を崩して生活の質が大幅に低下してしまうはずです。
 
結論としては
 
「摂生はほどほどにやればいいし、ほどほどにはやらなきゃいけない」
 
ではないかと感じています。
 
90年代はじめに「フィンランド症候群」が紹介されたころの解釈を、摂生しない根拠(言い訳?)にするのは良くありません。
 
「健康に気をつけたって意味ないよ~」が信条では、健康を維持できるわけがないのです。