筑波大学の谷川武教授は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を効率的に検査できるシステムを開発しました。
 
センサーを口と鼻に睡眠中装着し、息の流れを測定するしくみです。
 
費用は一回5千円程度です。
(この記事は2007年に作成しました)
 

SASの患者は05年には約300万人いると考えられています。輸送機器の運転を職業としている人は一度測定を受けておくと安心ではないでしょうか。
 
 
SASかどうかをごく簡単にチェックする点は
 
・肥満
・高血圧
・あらぬ時に眠気をおぼえるかどうか

 
の3点です。
無論、該当する項目が多いほど要注意です。
 
 
「睡眠時無呼吸(SA)」とは、睡眠中に気流が10秒以上停止した状態を言います。この状態が1時間に5回以上発生するとSASと判定されます。
 
SA状態では、本人の自覚は無くとも覚醒状態にあります。夜中に何度も「起きて」いるわけで、当然睡眠不足になり、昼間猛烈な眠気に襲われるわけです。
 
 
SA状態になる原因は、仰向けになったときの「肥満によるのどのたるみ」です。のどがたるんで気道をふさいでしまうのです。(こう書くとかなりコワイですよね)
 
谷川教授によると、体重が5kg増えると上気道の内径が1mm細くなるそうです。SASを予防するには肥満の解消が第一ということになります。
 
 
谷川教授は、SASをきちんと治療すれば、居眠りによる事故死者を年間300人救えるかもしれないと主張されています。
 

子供のイビキ 成績との関連 原因や対策

睡眠時無呼吸症候群というと、「肥満気味の大人がかかるもの」イメージがありますが、子供にも発症することがあります。
 
千葉県立保健医療大学の工藤典代教授は子供の睡眠時無呼吸症候群の実態に詳しく、子供の呼吸器等に関する著書もあります。
 
 
工藤教授によると子供の睡眠時無呼吸症候群もイビキとなって表れることが多く、子供が十分な睡眠が得られないため学校の成績や成長にまで悪影響があるそうです。集中力が低下したり、イライラして行動が荒れることが多くなります。
 
 
「いびきをかく子供は落ち着きや集中力が無く、学習意欲が低い場合が多い」との調査結果は、アメリカでも報告されています。
 
 
十分な睡眠がとれていないと、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が低下するため身体の発育も阻害されてしまいます。
 
 
子供の身体が疲れている時やカゼをひいた時にかくいびきは一時的なものなので問題ありません。
 
 
ただし子供が寝ている間、次のような症状が出る場合は注意が必要です。
 
いびきが毎日続く 肩で息をする あごを上げて横をむく 寝汗をかく せき込む
 
 
子供がいびきをかく原因としては次のようなものがあります。
 
・肥満
・扁桃肥大
・アデノイド
・アレルギー性鼻炎

 
 
対策としては扁桃肥大およびアデノイドの場合は手術による摘出および切除、アレルギー性鼻炎ではレーザーや薬による治療を施します。
 
それらしい症状がある場合は、耳鼻咽喉科か小児科の診察を子供に受けさせましょう。