肺膿瘍は08年の5月、お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉さんがかかったことで知られるようになりました。
 
肺膿瘍は肺が細菌に感染することで化膿し、うみが溜まる病気です。
 
肺の組織が壊死するため肺の機能は破壊されてしまいます。

代表的な症状としてはせき、たん、高熱、胸痛といったものがあります。
 
肺膿瘍のたんは大量に発生して悪臭があるのが特徴で、症状が進むとたんに血が混じるようになります。
 
肺膿瘍は空気中の細菌を吸い込んだり、歯周菌が肺に侵入することで発症します。
 
 
身体に十分な免疫力があれば、細菌を吸い込んでも肺膿瘍になることはありません。
 
過労などで免疫力が落ちていると肺膿瘍を発症してしまうのです。喫煙習慣のある人や薬物常習者も発症しやすいとされています。
 
肺膿瘍の治療は抗生物質の投与がメインになります。
 
強めの抗生物質が使われますが、完治するまでには1~2ヶ月かかります。回復が思わしくない時は手術による患部の切除も行われます。
 
 
ちなみに私も以前気管支に細菌感染を起こしたことがあります。食事の栄養バランスが悪く、免疫力が弱かったのです。(足の裏などにイボができていた時期と重なります)
 
私の場合もタンやせきが非常に多く出ました。夜寝るときに横になるとセキがひどくなるので、眠るのに苦労しました。
 
症状が風邪に似ていますが、細菌感染では市販のかぜ薬は効きません。私も病院で抗生物質を点滴してもらいました。
 
 
寒い季節に、セキやたんなど風邪のような症状が治まらない場合は、肺膿瘍とまではいかなくとも細菌感染かもしれません。
 
市販のカゼ薬で治らなければ、やはり一度は病院の診察を受けましょう。
 
試験管を見つめる女性
 
肺膿瘍を防ぐキモは免疫力にあります。
 
免疫力の話題では、多くが腸内環境と関連付けて語られます。
 
「腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えると免疫力がアップする」といった話ですね。
 
私ももちろん腸内環境には気を配っており、ヨーグルトなどを意識して摂取しています。おかげで免疫力はかなり向上したと思っています。
 
こうしたことから、カゼをひきやすい人などは「腸内環境が悪化しているのでは?」と考えられるわけですが、腸以外にも免疫力に関る臓器があります。
 
それは肝臓で、肝機能が低下すると免疫機能を維持するために必要な物質が十分作られなくなってしまうのです。
 
つまり、肝臓を元気にしておくと免疫機能も力を発揮できるということになります。
 
肝臓をいたわるには、過度な飲酒を控える(休肝日を設ける)、脂肪肝にならないよう食事に気をつける、あるいは適度に運動をする、といった心がけが必要です。
 
肝機能はGPT、GOTといった数値で計ります。
 
これらの数値が基準よりも大きくなっていると肝機能が弱っている可能性があります。
 
献血で教えてくれる肝臓関連の数値はGOTが無くなり、ガンマGTPとGPTだけになりましたが、肝臓の状態を知るには問題ないでしょう。
 
どうもカゼをひきやすい、という場合は献血をして、自分の肝機能数値を知るのもひとつの手ではないでしょうか。