近年は流行り病の話題のために忘れられがちですが、現在もPM2.5は日本に飛来しています。

特に春からの黄砂に含まれるPM2.5は、いまや季節の風物詩になっています(かなりな厄介者ですが)。
 

 
PM2.5に対しては「なんとなく呼吸器に悪そう」といった、ふわっとしたイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
 
実はPM2.5はかなり”具体的に”体調を悪化させます。
 
ちょっと昔ですが、こんな記事がありました。
 
川崎病、中国からの風が関与か…原因物質運ぶ?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140520-00050008-yom-sci
(現在は削除されています)
 
日米欧の研究チームが、川崎病に関する1970年から2010年までのデータを調べたところ、過去三回の流行期では中国東北部からの風が強く吹き込んでいたことが分かりました。
 
この風で運ばれてくる微粒子には、川崎病との関連が指摘されているカビのカンジダ菌も含まれていたのです。
 
川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気で、高熱、発疹、心臓の障害といった症状が出ます。
 
日本では年間1万4千人も発症しています。意外と多くありませんか?
 

 
PM2.5が関係するのは、川崎病だけではありません。
 
脳梗塞や心臓病など、循環器系の発症が20~30%も増え、救急搬送が12%多くなるのです。
 
これらに関連する持病をお持ちなら、テレビやネットで公開されているPM2.5情報に注意しましょう。
 
個人的には、黄砂やPM2.5が多い日は痰がやたら出てノドの調子が悪い気がします。
 
根本的な対策には大陸側の環境が改善されるしかないでしょうが、それはしばらく期待できなさそうなのでなんとも困ったものです。