肺には、空気の出し入れだけでなく、一定量の空気を常にためておく機能もあります。
 
肺に常にためられているこの空気を「残気」といい、成人の肺の中には常に1.5リットルほどの残気が残っています。
 
中国では、「残気がたまって濁ると病気をひきおこす」と考えられています。時には肺の空気総入れ替えが必要ということでしょうか。

「ミラクル・エンザイム」の新谷弘実教授の著書にも「私は朝起きたら肺の残気を出すようにしています」とあったと記憶しています。
 
睡眠中って呼吸は浅いですよね。
 
その状態が6時間くらい続くわけですから、残気が滞りがちになるのも道理なのではないでしょうか。
 
実はこの残気、管理人はかなり注目しております。
 
というのも、朝から残気の排出(のつもり)をするのとしないのとでは、その日一日の「やる気」の持続が全然違うのです。
 
当然、排出をしたほうがやる気が持続します。
 
以前私のメルマガでお知らせした「深い呼吸はやる気アップに欠かせない」件の典型的な例です。
 
私はパソコン作業をしている時間が長く、猫背&巻き肩で日常生活での呼吸は浅くなりがちです。
 
つまり一晩を越して残っている朝の残気が、日中も入れ換わることなくずっと肺に残ったまま、ということもありえるのです。
 
もしかすると、数日分の残気がずっと残っているかもしれません。そうなると、二酸化炭素いっぱいの空気が肺に溜まっていることになります。
 
こうなると慢性的に酸素不足状態で疲れやすくなり、あらゆる活動の能率が下がってしまうでしょう。
 
なので、このところは新谷教授ばりに、朝起きたらすぐ(空腹状態で)残気を可能な限り吐き出すようにしています。
 
肺はもちろんお腹からも、空気を絞り出すイメージですね。
 
私はこんな感じでやってます。
※我流なので、お勧めできるかどうかは分かりません あしからず

・座っても、立っていてもOK
 
・息をひたすら吐き出す(私は口から)
 
・「体内の空気を押し出す」イメージで身体を折り曲げたり丸めたりしながら、とにかく限界まで吐き出す
 
・もう吐けないところまで吐いたら、ほんの少し吸う(これをAとします)
 
・「吸った量の10倍吐く」つもりで、さらに限界まで吐く(これをBとします)
 
・上のAとBを数セット繰り返す
 
・繰り返したら、鼻から思いっきり吸い込んで終了

 
普段深い呼吸をできているなら必要ないかもしれませんが、体調は悪くないのに「どうもヤル気が出ない」「頭が冴えない」という方は、だまされたと思って朝からやってみて下さい。
 
気分爽快というか、キリッとひきしまる感じがします。ぜひお試しあれ。
 
ちなみに一度の呼吸で肺に送り込まれる空気の量はおよそ500mlなのだそうです。
 
また、空気中に21%含まれている酸素が、呼吸で吐き出される空気中では17%ほどになっています。
 
つまり肺を通して体内で利用される酸素4%ほどだけなのです。