(最近はほとんど見なくなりましたが)時代劇などで、口に含んだ酒を傷口に吹きかけるシーンがありますよね。
 
あれって本当に可能なんでしょうか?
 
結論から言うと、アルコール度数の高いお酒なら可能です。

ただし、度数60度以上が必要になります。
 
これは非常に強いお酒で、日本で一般に出回っている酒類にはあまり見られません。
 
60度というとビールやお酒はもちろん、焼酎でも無理で、テキーラやウオツカ、ラムなどの一部のお酒に限られます。
 
傷口に酒をブーッと吹きかけて消毒するのはワイルドでカッコいいですが、日本の酒類ではやめておいたほうがよさそうです。
 
ちなみにかつて中国でSARSが流行した時は、酒盃のまわしのみが感染ルートになりました。そしてキスでも感染するB型肝炎はアルコールでは死滅しません。
 
もひとつちなみに、注射の前にアルコールの脱脂綿で消毒・殺菌をしますよね。私が献血をするときもまずは腕をアルコールで拭かれました。
 
あれは皮膚上の細菌などが体内に感染しないように行われているわけですが、実際にはあの消毒行為は全く意味が無い、との主張もあります。
 
実際に、皮膚消毒を全く行わずにいきなり注射をするという医師もいて、それで感染などは全く起きていないそうです。
 
患者側からすればいきなり腕に注射針を刺されるのは「おい!消毒は?」という気になるかもしれません。
 
これは「今までずっと消毒されてきたのに?」というなじみの無さによるものでしょうから、慣れれば気にならなくなるかもしれません。
 
意味のない行為であればやめてもいいのではないでしょうか。