2009年の3月15日から、献血の際に知らせてくれる検査項目が少し変更されました。
肝機能関連の項目であるAST(GOT)が無くなり、代わりに糖尿病関連のグリコアルブミン検査が行われています。
AST(GOT)がなぜ無くなったかというと、ALT(GPT)やγ-GTPの数値を見ることで肝機能のチェックはできるからです。
これら3項目を調べるのは日本で肝炎の発症が多かった昔の名残なのだそうです。
糖尿病患者およびその予備軍の数は現在およそ2210万人に達しています。
生活習慣病が蔓延している現在の状況から、日本赤十字社が「肝機能の検査項目を減らし、糖尿病の項目を加える」と判断しました。
私個人的には良い判断だと思います。
グリコアルブミン値とは、過去の約二週間の平均血糖値を反映している数値です。
血液中にある糖と、アルブミンというたんぱく質が結合することによってグリコアルブミンが生成されます。
つまり、グリコアルブミンが血液中にたくさんあるということは、材料となる糖も血液中にたくさんあるということです。
そのため「グリコアルブミン値が大きいほど高血糖状態が続いている=糖尿病の危険性が高い」と考えられるのです。
献血をすることで血液の主な数値がわかります。
血糖値が気になる方は、グリコアルブミン値を知るためにも、献血をしてみてはいかがでしょうか。