過敏性腸症候群は、2008年頃から取り沙汰されることが多くなりました。
 
管理人個人的には、現代の社会構造が生み出している疾患ではないかと感じています。
 
症状としては「腸自体には異常は見られないのに、お腹の具合が継続して不安定になること」と表現できるのではないでしょうか。

過敏性腸症候群では、腸を内視鏡で検査しても異常は見つかりません。
 
それでもお腹の具合が頻繁に悪くなるのです。
 
具体的な症状としては下痢、便秘、お腹の膨満感、食欲不振や吐き気などがあります。
 
電車に乗るとたちまち便意が起こるため通勤にも不自由したり、下痢が続いたら一転して便秘になったりすることもあるようです。
 
過敏性腸症候群の最も大きな原因は、何と言ってもストレスです。
 
胃腸は自律神経によって機能しており、自律神経はストレスの影響を非常に受けやすいのです。
 
「ストレスで胃に穴が開く」という言葉があるように、精神的な負担が続くと自律神経の働きも乱れ、結果的に胃腸の機能にも支障が出ます。
 
高カロリー、高脂肪の食事は症状を悪化させます。バランスの良い食事で腹八分目を心がけて楽しく食べるようにしましょう。
 
インスタント食品・ファストフードはできるだけ控えます。
 
治療でも、ストレスの軽減、食・生活習慣の改善がメインになります。これらの根本原因が解決されないと、薬などを服用しても再発してしまいます。
 
日頃の習慣を改善し、ストレスを緩和しつつそれでも症状が快方に向かわない場合は、腸の運動を整える薬などが補助的に処方されます。あくまでもメインは生活改善です。
 
何かとストレスの多い現代社会ですが、人と会ったり、趣味を楽しむなど精神的な負担を可能な限り軽くすることが過敏性腸症候群の最高の対処法なのです。