すい臓ってどんな働きをしているか、いまいちわかりにくくないですか?(私だけ?)
そこで勉強も兼ねて、雑誌「Tarzan」No.893 51~56ページの記事を参考に、膵臓の概要や働きをまとめてみました。
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Tarzan(ターザン) 2025年1月9日号 No.893 [肝臓 腎臓 膵臓 名医の養生訓](※高評価です)
※サンプルを読む・Kindle版あります
膵臓をいたわるにはどうすればよいか?についてもわかります。
膵臓とはこんな臓器 見えにくく変化もわかりにくい 二つの大事な働き
膵臓はいろんな意味で”わかりにくい”臓器です。
このような特徴があります。
・正面から見るとほぼ胃に隠れている
・色はベージュで周囲の脂肪の色に近い そのため目視もしにくい
・「五臓六腑」の中に膵臓はない
・膵臓の変化は見つけにくく、見つかった時はすでに手遅れのケースが多く、手術できるのは3割程度

膵臓には主に外分泌と内分泌の2つの機能があります。
外分泌機能 消化に関わる
消化・吸収に関わるのが外分泌機能です。
食べた物が十二指腸に入ると膵臓から膵液が、胆のうからは胆汁が分泌されます。
この二つの液は十二指腸乳頭部という場所で混じり、消化を進めます。
膵液にはタンパク質を分解するトリプトシン、糖質を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が含まれています。
膵液は一日に500~1000ml分泌されます。これだけの量を小さな膵臓が作り出しているのです。
膵臓の機能が低下すると、栄養を吸収しにくくなり、体を作る材料や動かすエネルギーが不足してしまいます。
内分泌機能 ホルモンを作る 血糖値をコントロール
内分泌機能はホルモンに関わります。
膵臓では主に血液中のブドウ糖の量を調節するホルモンが作られています。
膵臓には「ランゲルハンス島」呼ばれる箇所が点在し、これは内分泌細胞の集合体です。
有名なインスリンもここで作られ、血糖値を下げる働きがあります。
同じくランゲルハンス島で作られるグルカゴンはインスリンとは逆に、血糖値を上げる働きをします。
血糖値が下がると分泌量が増えて肝臓にあるグリコーゲンを分解したり、アミノ酸からグルコースを作ります。
つまり膵臓は血糖コントロールの要となる臓器なのです。
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膵臓をいたわるには?3つの方法
目立たないものの重要な働きをしている膵臓は、どうすればいたわってあげられるのでしょうか?
ここでは3つ紹介します。
お酒は適量 週2日の禁酒日を
お酒を控えるのは”休肝日”ということで肝臓をいたわるのでは?とも考えられますが…
実はこれ膵臓をいたわる”休膵日”にもなるんです。
というのもアルコールを摂取している間、膵臓はずっと膵液を分泌し続けます。これが続くと負荷が大きくなりすぎて膵臓が疲弊してしまいます。
また膵液が分泌され続けると、その粘度が上がり、排出に多くの力が必要になります。
分泌が滞ると含まれる酵素によって膵臓自体がダメージを受けることもあるのです。
週に2日は休膵日を設けましょう。
煙草をやめる すい臓がん発生リスクは非喫煙者の…
喫煙者の膵臓がんの発生リスクは、非喫煙者の1.7~1.8倍といわれています。
このリスクは一日の喫煙量、喫煙機関の長さに相関して増加します。
副流煙で周囲の非喫煙者にも悪影響を及ぼすのも問題です。
タバコには約5300の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質、約70種類が発がん物質です。それらが気管から肺に入り、血液で全身へ運ばれるのです。
煙草はいますぐやめましょう。
軽い運動を習慣にする インスリンが効きやすく
運動をして膵臓が強くなるわけではありませんが、筋肉を使うとインスリンに対する感受性が上がります。
ここのでの感受性とは、インスリンの効きやすさをいいます。感受性が高いとインスリンがよく効く、つまり血糖値が下がりやすいというわけです。
分泌するインスリンも少量で済み、膵臓の負担が軽くなります。
すい臓は見えにくく地味だけど大事な働きをしていることがわかりました。
私が絶対に防ぎたい糖尿病に関わる臓器でもあります。
「Tarzan」の記事によると、すい臓がんになる人はこの20年ほどの間に倍増しています。
すい臓を労わるのも忘れないようにしたいものです。
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