当コンテンツ作成時点では「昔の話」になってしまいましたが、個人的には当時の衝撃を忘れたわけではありません。
川島なお美さん死去の衝撃 「有効な検診方法は残念ながらない」 政府、対策を加速
www.sankei.com/life/news/150926/lif1509260022-n1.html
このコンテンツでは、川島さんの胆管がんについてまとめています。
見つかりにくい胆管がん 医師対象のアンケートでも「発見は極めて困難」
ネットでは、川島さんの激ヤセ姿が話題になっていました。
「年は越せないだろう」
「これは可哀そう」
「痛々しい」
大多数の声に反し、本人は健気なコメントを出されていました。
私もドラマなどで川島さんを見ていた世代ド真ん中なので、当時の姿は衝撃でした。
加えて、亡くなったとのテレビニュースを見た際は、あまりの突然さに「えっ?」と声を上げてしまいました。
川島さんは胆管がんでした。胆管がんとすい臓がんは、早期発見が難しいがんとして知られています。
「世界一受けたい授業」で発表した『医師7万人のアンケートでわかる!
お医者さんのベストチョイス 第2弾
www.sankei.com/economy/news/150607/prl1506070005-n1.html
上のサイトで紹介されていた、「健康診断で見つかりにくい危険な病気は?」のアンケートでは、
1位がすい臓がん、4位が胆管がん
だったのです。
アンケートの内容をざっくりまとめます。
■すい臓がん
・進行するまで症状が無い
・一般の健康診断でも早期がんは見つからない
・腹部エコーや腫瘍マーカーも追加検査するべき(背中~脇腹の不快感があれば特に)
・過度の飲酒、肥満、喫煙、糖尿病は禁物
■胆管がん
・早期発見は極めて困難 エコー専門医でも難しいケースが多いが、腹部エコーはすべき
・総胆管がんは黄疸が出るまで事実上診断ができないので、すい臓がん以上に見つけられない
・なかなか有効な方法はないが、あえて言えばPETを受ける
・予防策は、はっきりわかっていない タバコをやめる、健康的な食生活をする、くらい
・印刷業などの職業病の可能性もあるので、発がん性の高いインクなどに接した経験のある人は、年に一度はその専門医の検診を受けたほうが良い。
当サイトにも記事を作っています。
↓ ↓
印刷会社で胆管がん 原因や相談ダイヤルなどまとめ
https://murao18.com/gan/insatsugaisha-tankangan.html
川島さんのワイン 防腐剤が原因というよりアルコールのとり過ぎでは
川島さんといえばワインです。
川島なお美 過度のワインと減量が肝内胆管がん原因可能性も
www.news-postseven.com/archives/20140327_248356.html
ネットでは、「ワインに含まれている防腐剤が、がんの原因になった」という話も少なからず目にします。
ちなみに、2015年5月に大腸がんで亡くなった今井雅之さんもワイン好きで、毎日飲んでいたそうです。
【訃報】今井雅之(54歳)大腸がん 2015年5月28日
4knn.tv/masayuki-imai/
(余談ですが、川島さんも今井さんも54歳で亡くなっているのですね)
川島さんや今井さんがどんなワインを飲んでいたのかわからない以上、防腐剤が原因かどうかはわかりません。ただ、お二人がアルコールをかなりの頻度で飲んでいたのは間違いなさそうです。
当サイトでも以前紹介したようにアルコールが、がんリスクを上げるのは確定事項となっています。
日本人のがん 半分は予防可能
https://murao18.com/gan/gan-hanbunha-yoboukanou.html
お二人のケースでも、アルコールの摂取ががんリスクを上げた可能性はあるでしょう。
防腐剤云々よりも、アルコール摂取そのもの、および摂取の仕方をもっと考えるべきではないでしょうか。
こちらのサイトでは、
アルコールと癌(がん)
www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-008.html
防腐剤以前に、アルコールそのものに発がん性がある、としています。
アルコール分解能力の低い人が多い私たち日本人は、お酒との付き合い方を見直す必要があるのかもしれません。
川島さんの民間療法 個人的にはこちらのほうがはるかに残念
胆管がんを発症した川島さんは、民間療法も実践していました。
川島さんが頼った民間療法…純金の棒で体こする
news.livedoor.com/article/detail/10635329/
ズバリ言いまして、個人的には「純金の棒でこする」ことががん治療に役立つとは思えません。
しかも上の記事によると、「これにより邪気を払う」のだとか。
この民間療法を施している治療院のサイトいわく、
「痛み、アレルギー、がん、パーキンソン氏病、ALSなどに効果をあらわせる」
そうです。
なんだかなぁ・・・。
百歩譲っても、純金である必要はないでしょう。性格の悪い私は、あれこれと邪推してしまいます。
胆管がんというやっかいながんに追い詰められた川島さんが、「藁をもつかむ」極限の精神状態だったであろうとは想像に難くありません。
そんな状態では、「なんだかなぁ」な民間療法にも頼ってしまうのでしょう。
川島さんのケースで残念なのは、比較的早期にがんが見つかっていたのに、「最善」と思われる治療を拒否したことです。
女優という職業柄、髪の毛が抜けるなど容貌の変化を嫌ったとの話もありますが、命を失っては元も子もないと思うのですが。(本人にすれば「最善」を尽くした、ということなのでしょうね)
日本人はがん検診の受診率が世界的に見ても低いそうです。
そのため、厚労省は「がん対策加速化プラン」と銘打った対策を始めるのだとか。受診率がアップし、がんを早期発見できるケースが増えてほしいものです。
そして、科学的裏付けと実績のある、確立された対処法により助かる人が増えてくれることを願わずにはいられません。
最後になりましたが、川島さんのご冥福をお祈り致します。