赤ちゃんのときの腸内細菌の種類によって、その子が将来肥満になるかどうか決まるそうです。
 
フィンランド・ターク大学の研究チームが、「米国臨床栄養学」誌の3月号に発表しました。
 
研究チームは子供の誕生時、乳児期、2歳、4歳、7歳の時点で体格などを調査し、生後6ヶ月と12ヶ月時には便の腸内細菌も調べました。

対象の子供49人(うち25人は7歳時に肥満気味)の腸内細菌を調べたところ、7歳時に健康体重だった24人は、肥満の25人に比べてビフィズス菌の数は平均2倍あり、黄色ブドウ球菌の数は少ないことがわかりました。
 
黄色ブドウ球菌といえば食中毒の原因菌として有名ですが、人間の腸内にも常在しています。
 
調査結果からは、子供の腸内にビフィズス菌が多いほど成長してからの肥満を防げると言えそうです。
 
子供が将来肥満になるかどうかですか・・・。
 
腸内細菌からは話題がやや逸れますが、子供の肥満を防ぐために、私が個人的にやりたいと考えているのは、「甘い味のジュースを自販機で買うことを覚えさせない」です。
 
子供のうちから甘味に親しみすぎると抑制が効かなくなると思うのです。
 
実際、私の知り合いの子供は小学一年生くらいなのですが、かなりの肥満体です。
 
知り合いがその子供に「ジュース何が飲みたい?」と自販機の前で聞いたところ、その子は迷わず某炭酸飲料の名前を言いました。私も知ってる、かなり甘めのジュースです。
 
こんな小さい子がそんなもの飲むのか・・・と驚くと同時に、きっとこの子は機会あるごとにこれを飲んでるんだな、と思ったものです。体重が増えるのも無理はないな、と。
 
それ以来、子供に甘いものを飲ませるのは控えよう、と思ったものです。

ヨーグルトは腸内細菌に効果ナシ? 私の考え

個人的に強く反応してしまう記事がありました。
 
あなたの健康百科さん
ヨーグルトに効果なし? 双子の検討で腸内細菌に差なし
kenko100.jp/news/2011/12/06/02
 
私はヨーグルトを長いこと摂取しており、このサイトでも何度も記事にしています。
 
なので、この記事には「マジ?」と強く興味をそそられたのです。
 
記事の内容をまとめます。

■アメリカで、成人女性の一卵性双子7組に対して行われた実験
 
■この7組を次の2グループに分ける
・5種類の乳酸菌を含む市販のヨーグルトを1日2回、7週間食べる
・ヨーグルトを食べない
 
■実験の前後4週間と期間中で定期的に便を摂取し、腸内細菌の種類や細菌内遺伝子の活性度などを調べる
 
■その結果、腸内細菌の種類やその比率、活性化している遺伝子の種類や量比、いずれも2グループに差は認められなかった
 
(記事のマウス実験については割愛しています)

 
まず最初に知りたいのは、この実験の乳酸菌が、いわゆる「腸まで届く」タイプだったかどうかです。(ソースでは明らかにされていません)
 
日本でいう「トクホ」ヨーグルトに含まれているような乳酸菌でないと、その多くは胃で死滅するケースもあります。
 
実験の乳酸菌が「トクホ」タイプだったなら、この結果は確かに衝撃的です。
 
私は体調を崩した時、その理由や原因を考えるようにしています。
 
最も多いのはカゼをひくケースで、「今回カゼをひいたのは何故か?」と考えたことは何度もあります。
 
そしてその理由として、
 
■ヨーグルトを食べるのをサボッていた
■保存料を多く含む食品を続けて口にしていた→腸内細菌のバランスが崩れた→免疫力が低下していた

 
と思い当たったことが複数回あるのです。
 
逆に、ヨーグルトを毎日食べることで、たとえ気温が低くても「カゼをひきそうにないなぁ」と感じたこともしばしばあります。
 
つまり、ヨーグルトの効果を実感しているのです。
 
結論として、私は
 
トクホタイプのヨーグルトであれば、整腸効果はある(免疫力は高まる)
 
と考えています。
 
ネット上では「ヨーグルトの効果はプラシーボではないか?」なんて意見もあるようですが、プラシーボ効果はそれほど長期間続くものでしょうか?
 
私の場合、ヨーグルト摂取は習慣(ほとんど惰性?)になっています。
 
正直な話、食べるたびに「コレで腸内環境が整って、免疫力高まるぞ!」と念をこめているわけではありません。
 
「プラシーボ度」が高いとは思えないのです。
 
それでも上記のように、ヨーグルトの効果はそれなりに感じています。
 
今回のような実験結果も報じられていますが、私としてはトクホヨーグルト摂取はお勧めできると考えています。