日本は高齢化社会といわれて久しいです。
私自身もいずれはお年寄りになるわけですが、できれば年をとっても健康で元気でいたいもの。
そのために重要なポイントのひとつとして、個人的には認知症になるのを防ぎたいと考えています。
雑誌「週刊文春」に、認知症になりやすい人の特徴がまとめてありました。
一部を抜粋して紹介します。
(このコンテンツは(PR:Amazon)週刊文春2019年4/18号166~171ページを参考にしています)
認知症になりやすい人の特徴12個 生活習慣や運動・食事
「文春」の記事では、認知症リスクの高い人の特徴を12個挙げてあります。
1 耳が聞こえづらい
難聴を放置しているとコミュニケーションが減り、孤立を招くリスクがあります。後述しているように、認知症の危険因子として最も大きいという研究結果もあります。
2 人づきあいがあまりない
社会的に孤立している人やうつ病のある人は認知症リスクが高いという研究結果があります。
3 タバコを吸っている
喫煙は動脈硬化を進めるため、認知症を招く高血圧や脳血管障害リスクを高めてしまいます。
4 血圧が高い
高血圧を放置していると動脈硬化が進みます。それにより脳血管障害が発症しやすくなり、認知症リスクが高まります。
5 糖尿病を患っている
九州大学が行った久山町研究など国内外の調査で、糖尿病患者は認知症リスクが高いという結果が出ています。
6 太っている
肥満は高血圧や糖尿病を招きやすく、これらは認知症のリスクを高めます。
7 野菜・果物をあまり食べない
野菜や果物を多く食べる人ほど認知症リスクが低いという研究があります。
8 歯が揃っていない
残っている歯の本数が多い人、もしくは入れ歯で噛める人ほど認知機能が下がりにくいという研究があります。
9 運動習慣が無い
運動習慣のある人ほど認知症リクスが低く、運動によって認知機能低下が防げるという研究があります。
10 歩幅が狭い
歩幅が狭い人ほど、将来認知症になりやすいという研究があります。
11 睡眠不足が続いている
睡眠不足が続くと脳の老廃物が排出されずに蓄積し、認知症リスクが上がるとされています。
12 ストレスの強い生活をしている
ストレスの強い生活はうつを招きやすくなります。うつは認知症リスクを高めてしまいます。
管理人が意外だった「耳がよく聞こえるかどうか」
喫煙や運動習慣、歯が揃っていない、あたりはある程度予想できたのですが、「耳が聞こえづらい」というのはちょっと意外でした。
実はこれは大きなポイントらしく、文春の記事には次のようにあります。
「耳が聞こえづらい(難聴)」人は要注意だ。17年に、24人の専門家からなる国際的な研究グループがこれまでの研究に基づき解析した結果、認知症の35%は、9つの危険因子の組み合わせに起因していることがわかった。
その中で、9%を占める一番大きな因子として浮かび上がったのが、意外にも「中高年の難聴」だった。
「難聴になるとコミュニケーションを取りづらくなり、社会的孤立を招くことが脳に良くないと考えられます」(管理人注:国立長寿医療研究センターの遠藤英俊医師のコメントです)
年をとったら耳が遠くなるのは、誰にでも起きる現象です。
命にかかわることは少ないだけに放置されることも多いですが、認知症予防の観点からは補聴器の積極的な利用が推奨されます。