一日中デスクワークをして頭を使うと、グッタリと疲れているのにどうも眠れない、という経験はないでしょうか?
寝床に入っても妙に目が冴えてしまって、何かと考え事をしてしまったり。
「体の疲労」と違い、「脳の疲れ」は自律神経を狂わせて、安眠を妨げてしまうのだそうです。
「疲れる」のだからよく眠れそうなものですが、実際は違います。私の体験では、パソコン作業が続くとこの傾向が特に強いです。
以前読んだ快眠に関する本には、「寝る前には本を読まない方がよい」と書いてありました。理由は忘れてしまいましたが、読書をすると脳が疲れてしまうから、という解釈もできます。
ということで、「脳の疲労ってどんなもの?」とネットの情報を探してみたら、ちょっと意外なことがわかりました。
脳が疲れると、太りやすくなるそうです。解消法も紹介します。
脳が疲れると太る理由
脳の疲労って、肥満の原因にもなるのだそうです。
「デスクワークが続くと太る」と聞いて、まず連想する理由は「運動不足になるから」ではないでしょうか。
これは確かに正しい理由のひとつなのですが、同時に、「脳が疲労するから」も挙げられるのです。
脳の疲れがなぜ肥満につながるのでしょうか?
ネット上の情報をまとめると、こんな感じです。
・脳疲労状態が続くと、自律神経や食欲中枢、味覚にトラブルが発生することがある
・すると甘いものや脂っこいものをたくさん食べるようになったり、食事量が極端に増えたりする
ということが考えられます。
イメージとしては「ストレス食い」「ヤケ食い」に近いものがあります。
考えてみれば、「お腹が空いている」「甘いものが食べたい」「さすがにこれは食べすぎだろ?」といった判断は脳や神経が行います。
これらの機能に不調が起き、判断自体に間違いが生じてそれが続いたら、肥満を引き起こすことも十分考えられます。
例えば、血糖値は高くなっているのに、満腹中枢が働かず「もっと何か食べたい」と考えてしまう、というケースもありえるわけです。
「満腹中枢が働かない」のは極端としても、「脳がちょっと疲れ気味」の時に食事量が少しずつ増え、それが蓄積して肥満につながるケースは十分考えられます。
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脳疲労を解消するには
それでは、脳疲労を解消するにはどうすれば良いのでしょうか?
雑誌Tarzan (ターザン) 2010年 7/8号(Amazon)では、「ちょっと体を動かす」ことを勧めていました。
寝る前であっても、少し体を動かすと脳の働きがリセットされるため、よく眠れるようになるのです。
また「gooダイエット」では、
・好きな映画・音楽・アロマセラピーなどを楽しむ
・マッサージを受ける
といった方法が紹介されています。
「好きなものをたっぷり食べる」と聞くと、「逆に太るんじゃない?」と感じますが、脳疲労が解消されるため神経の働きも正常になり、そのうち健康的な食事が定着するようになるそうです。
現代社会は、ひたすら「情報過多」の方向へ進んでいます。
一般家庭にラジオやテレビが普及してしばらくしたら、パソコンを誰もが使うようになり、さらに時代が進むと携帯電話、スマートフォンと端末は高機能化し、大量の情報を人間の脳に送り込んでいます。
今では、駅やバス亭などでは、スマホなどの端末を目にしていない人の方が珍しいくらいです。
現代人が目にして処理する情報量は、一昔前の何十倍でしょうか?
必要な情報が得られることは大切ですし、素晴らしいことです。
しかし、(関連性にやや飛躍があると指摘されそうですが)近年行き交う情報の量に比例して、肥満や生活習慣病の発症数も増えているとも言えます。
「情報過多は脳を疲れさせ、不眠や肥満を招く原因にもなる」と意識し、時には脳を休める時間も必要ではないでしょうか。
「ダイエットのために、目に入る情報を制限する」というのもそれほど突飛な発想ではないのかもしれません。
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