高齢化が加速している日本では、認知症になる人も増えてくることが予測されています。
 
認知症は早期に発見して、進行をできるだけ遅らせることがポイントになります。
 
症状が進むほど介護などの負担が重くなってくるからです。

認知症の初期によく見られる兆候やサインをまとめます。
 
認知症では、直近のことが覚えられなくなる短期記憶障害が一番最初に発症します。
 
そのため、

・物をしまい忘れる、あるいは置いた場所を忘れる
・何をしようとしていたかを忘れる
・同じ話を繰り返すようになる
・さっきの食事を忘れている、あるいは何を食べたかを覚えていない

 
といった行動が目立つようになります。
 
同じ話をしていることなどは、もちろん本人には自覚がありません。
 
症状が少し進むと「作話」といって、簡単なウソをつくようになります。
 
家族がとっていたお菓子などを食べてしまい、そのことを追求されると「家族の○○が食べた」といったウソをつくわけです。
 
また、自分の希望と現実を混同させた話をして結果的にウソを言っていることになる、というケースもあります。
 
計算などの思考が苦手になるので、買い物の際に紙幣ばかりを使うことが多くなるのも認知症の兆候と考えられます。
 
財布や引き出しの中にお釣りの小銭が増えてきたら認知症のサインかもしれません。
 
思考が苦手になることから、家電などの説明書などを最初から読もうとしない、読む意欲が無いといったことも増えてきます。

歌やダンスは認知症を防ぐ?宝塚OGの桝谷多紀子さん

宝塚歌劇団OGの桝谷多紀子さんが「タカラジェンヌは年をとっても認知能力が高い」という調査結果をまとめています。
 
MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/body/101010/bdy1010101613000-n1.htm
(現在この記事は削除されています)
 
桝谷さんは神戸大学大学院医学研究科を修了しており、この調査結果を論文にして国際医学雑誌に発表しています。
 
この調査を始めるきっかけになったのは、宝塚OGとの交流だったそうです。
 
OGの平均年齢は80歳でした。
 
にも関わらず、皆さん健康で生き生きしているのは、宝塚時代の厳しい稽古が認知症を防いでいるのではないか?と桝谷さんは考え、調査を始めたのです。
 
神戸学院大の前田潔教授(精神医学)も
 
「若いころに音楽や踊りに集中することが認知症の予防に役立つ可能性を示唆しており、意義は大きい」
(上の産経ニュースさんから引用)
 
と評価しています。
 
宝塚OGの皆さんが、現在も歌やダンス(年齢相応の動きになるとは思いますが)の活動をされているかどうか上の記事からはわかりません。
 
もし現在も活動されているなら、確かに歌とダンスは認知症予防に効果があると思います。
 
「認知症を防ぐには」といった話は非常にたくさんあり、私もいくつか目にしました。
 
その結果わかった、認知症を予防するためのキモは・・・
 
とにかく身体を動かせ!
 
です。
 
これは非常に広い意味での動作が含まれます。
 
よく歩く、よくしゃべる、手先を動かす・・・などなど。宝塚OGさんの「ダンスと歌」もありますね。
 
一番いけないのは、「一日中家でテレビを見ている」ことではないでしょうか。
 
同様に、一日中ネットをしているのも良くないと思います。
 
ネットに関しては、「ネットに接する時間が長い高齢者と認知症の関連」といった調査等を読んだことが無いのでハッキリしたことは言えませんが、私の体験として「ネットに長時間接していると脳に良くない」と感じるのです。
 
脳の働きが単純化するような気がしませんか?
 
身体を動かすと、脳も動きます。
 
そろそろ物忘れも増えてくるトシなので、私も意識して身体を動かしたいと思います。