かなり前の話ですが、作家の佐藤伝さんが提唱されている「朝日記」について少しかじる機会がありました。
文字通り「朝に日記を書く」わけで、佐藤さんによると、「朝日記は成功への可能性を高める魔法のアイテム」なのだそうです。
朝日記で前日を振り返り、今日の方針を立てる人と、何もせず一日をスタートさせる人とでは、仕事の成果に大きな差が出るのです。
佐藤さんは、朝日記のメリットを五つ挙げています。
1 その日の準備を整えて計画性を生む
2 前日の出来事を客観的にまとめる記録性が生まれる
3 感情をリセットできるので中立性が生まれる
4 毎日続けやすく、連続性が生まれる
5 貴重な経験や記憶を現在に活かせる復元性が生まれる
私としては、朝日記は自分の生活の記録というだけでなく、
その日一日の方針を朝のうちに確認し、段取りよく、充実した一日を送るための指針メモ
という側面も強い、と解釈しています。おのずと、仕事にも良い影響が生まれるわけです。
とはいえ、前日起こったことやその日の計画などをひたすら書いていては時間が足りませんし、おそらく長続きしません。
そこで、とりあえずはテーマを少数に絞り込みます。例えば・・・
健康 仕事 お金 人間関係 趣味 出会い
などですね。
佐藤さんは、あらかじめフォーマットを作ったエクセルに日記を書きこんでいて、慣れれば三分ほどで書けるようになるそうです。
この話を私が初めて聞いた時、真っ先に連想したのは、和食の料理人、道場六三郎さんでした。
以前放映されていた料理対決番組では、道場さんが「お品書き」を書くのが恒例になっていました。
雑誌か何かのインタビューで、道場さんが「僕の場合、最初にお品書きを書くほうが調子が良い」と言っていたのを覚えてます。
最初に方針を立てると段取りが頭に入りやすい、ということなのでしょうか。
「朝日記イケそう!」というあなたは、せめて数項目だけでも、朝から日記をつけてみてはいかがでしょうか。