認知症のリスクと生活習慣 深酒・魚食

フィンランドでの調査で「1ヶ月に1度以上深酒をする人は、後年認知症に3倍なりやすい」という結果が出ました。
 
この調査はフィンランドのヘルシンキ大学医学部が、40歳以上の地域住民を対象に行いました。
 
調査チームは1975年と81年に飲酒習慣について対象者に質問を行い、その後25年間追跡調査しています。
 

ここでの深酒とはビール5杯以上かワインを1本以上を指します。
 
81年の調査時に、その前年に少なくとも2回酔いつぶれた経験のある人は、経験の無い人よりも10倍以上認知症になる危険性が高いことも判明しています。
 
「認知症を防ぐための十か条」などにも、「深酒は避けましょう」という項目は入っています。
 
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反面、少量の飲酒は認知症の発症を遅らせるという報告もあります。こちらはイタリアでの調査です。
 
イタリアで65歳から84歳までの、認知障害の無い1455人と軽度認知障害のある121人を平均3.5年間、飲酒習慣と共に調査しました。
 
その結果、一日一杯未満の適度の飲酒(アルコール量で約15g)をしている人は、全く飲酒していない人よりも認知症に進行する割合が85%低かったのです。
 
お酒は適量なら百薬の長、ということでしょうか?
 
ただ、認知症には好ましい効果が期待できても、飲酒は適量であってもがんの発症率を上げるのは、現在では定説になりつつあります。
 
飲酒に関しては、認知症とがんへの影響は別と考えるべきではないでしょうか。
 

魚食の認知症への効果 米国の研究

米シカゴのラッシュ大学・モリス博士らの研究によると、週一回以上魚を食べると高齢者の認知症の進行を年10%遅延させる効果があることがわかりました。
 
またアメリカの医学雑誌 American journal of clinical nutrition には、サケやイワシの脂肪分が認知症を抑制する効果があるという研究結果が発表されています。
 
サケやイワシの脂肪分にはオメガ3という物質が含まれており、これが認知症の進行を遅らせる、あるいは認知症にかかりにくくするという実験結果があるのです。
 
一日300mgのオメガ3で記憶障害に対して効果が認められたと報告されています。オメガ3は日本でも認知症だけでなく心筋梗塞に対しても効果的だと考えられています。
 
 
オメガ3に関しては効果がはっきりしていないとする調査結果もあるようですが、魚食を積極的に否定する研究などはほとんど見られません。
 
認知症に限らず、魚食が体に良いのは間違いないでしょう。特に青魚は健康のためには非常におすすめできます。
 
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しかし、日本人の魚食量が減っているのは何とも残念なことです。
 
肉の方が調理が楽で、子供も食べやすいからというのが主な理由になっているようですが、魚食の良さを考えれば多少の手間は問題にならないのではないでしょうか。
 
長い目で見れば魚食を取り入れる方が良い結果をもたらすのは間違いありません。
 

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