声優大山のぶ代さんの認知症は2015年発表されました。
 
その大山さんを支えているのが、夫である俳優・砂川啓介さんでした。(砂川さんは2017年に尿管がんでお亡くなりになっています)
 
砂川さんは大山さんをサポートしつつ生活していました。

普段の生活の中で、思いがけず大山さんの認知症に良い作用をもたらしたものがあります。
 
それは
 
カラオケ
 
です。
 

 
大山さんの体調が悪くなってから、砂川さんは自宅に通信カラオケを入れました。
 
以前の大山さんは、みんなでカラオケをしていても、絶対に歌わなかったそうです。
 
しかし、砂川さんが自宅に人を呼んで通信カラオケを楽しんでいると、
 
なんと大山さんが自発的に歌いだしたのです。
 
それから、歌った後二~三日は大山さんの調子が良くなることがわかりました。食器の洗いものもできるようになりました。
 
砂川さんは大山さんの発症当初、認知症ではなく脳梗塞の後遺症と考えていたそうです。
 
大山さんが認知症と診断されてからは、後遺症がそのまま認知症にスライドした、と解釈していたのです。
 
医師からは「脳梗塞の後遺症がそのまま認知症になることはない。別物です」と否定されましたが、砂川さんは「別物とは思えない」と考えているそうです。
 
雑誌「週刊文春」2016年7/14号122ページを参考にしました。