エッセイストの平松洋子さんは、小学生で水泳を始めてからずっと泳ぐ習慣がありました。
 
スポーツクラブで週2~3回、まずは100mクロール、その後4種目を200mずつ、最後にもう一度100mクロールで合計1km泳いでいたのです。


 
・・・と、これだけなら健康的な習慣の話なのですが・・・
 
段々と違和感を感じるようになってきました。
 
以前は泳ぎ終わるといい具合に体が温まって、運動した実感があったのですが、年を重ねるにつれて体が冷えたままで温まらないということが増えてきました。
 
「自分の体が何かおかしい」「何か変えてみよう」と考え、泳ぐ距離を増やしたり、スピードを上げたりといった工夫をしました。
 
すると、水泳から帰ったら体がだるくなって動かず、仕事も手につかなくなり、昼寝ばかりするようになってしまったのです。
 
加えて体重が落ちなくなり、それどころか「たたたっと階段を駆け上がるように体重が増えて」しまい、人生で一番体重が増えてしまったそうです。
 
体重を減らそうとあれこれ試行錯誤していたら、作家仲間である江上剛さんから断食施設を紹介されました。
 
そこで一週間の断食を経験したところ、
 
「体内に食べ物が無い状態って、こんなに体が気持ちいいんだ」
 
と実感します。
体重も一週間で3.5kgほど落ちました。
 
それ以来、「体が重い」「体の中にまだ食べ物が残ってる」という感覚が身に付きました。
 
そういう時は新たに食べ物を入れない、お腹が空いたら食べる、という食生活に変えたところ、自然に一日二食の習慣に落ち着きました。
 
いつ食べるかは自分の感覚で決めるので、朝と昼、朝と夜など、その時の体の状態によって変わります。
 
「少し軽めの状態をキープするのが気持ちいいし、重要なこと」なのだそうです。
 
体重をキープするため毎日体重計に乗ります。朝起きてトイレに行ったあとに一回、寝る前に一回の一日二回体重を計っています。
 
体重計
 
記録はしませんが、前日の体重は覚えておいて、その数字を上げないように注意します。いまでは乗る前に自分の体重が当てられるほどになりました。
 
結局水泳はやめてしまいましたが、毎朝1時間のウォーキング(競歩のように速く歩く)を欠かしません。
 
また断食の良さに気付いた平松さんは、年に一回、一週間の断食を実践しています。
 
雑誌「Number Do Early Summer 2013 太らない生活201320~21ページを参考にしました。