管理人の普通の顔1970年代生まれより上くらいの世代の方は、「きんさんぎんさん」をご記憶ではないでしょうか。

名古屋市在住で、100才を過ぎてもお元気だった、双子のご長寿姉妹です。
 
CM出演やCDデビューも果たされ、一時アイドルなみにご活躍され、日本中から慕われていました。
 
(管理人注:このコンテンツの内容は2013年3月時点のものです)
 
姉妹のうちのお一人、ぎんさんには5人の娘さんがいて、うち4人はまだご存命です。
 
平均年齢は、何と93歳!
現役バリバリで活動されてます。
 
雑誌「身体にいいこと」に、この4人の健康関連話がありました。
 
この記事のまとめを、ぎんさんの逸話と合わせてお知らせします。
 
(雑誌「からだにいいこと 2013年03月号」108~111ページを参考にしました)

ご長寿四姉妹の性格や趣味 「ボケたふり」をすることも…

四姉妹のお歳とプロフィールです。
 
長女 年子さん 98歳
おっとりした性格だが、ここぞという時は自分の意地を通す頑固な面も。食いしん坊で上等の牛肉が大好物。
 
気に食わないことや、自分の都合が悪くなると「ボケたふり」をすることも(笑)
 
三女 千多代さん 94歳
頭の回転が速く、人を楽しませる術に長けている。趣味は国会中継を見ること。
 
四女 百合子さん 91歳
父親譲りの穏やかな性格。
 
買い物にはいまも乗り慣れたママチャリを使うほど足腰がしっかりしている。趣味は園芸。
 
五女 美根代さん 89歳
末妹ながら、姉妹をまとめるリーダー的な役割。
 
趣味は茶道・華道・舞踊・切り絵と幅広い。
 
日本舞踊
 
平均年齢は93歳、みなさん腰もまっすぐ。
 




起床・就寝時間や好きな食べ物 美根代さんは一時期肉を食べなかったら…

4姉妹の生活リズムはほとんど同じで、朝は7時半に起き、夜は10時前後に就寝。
 
三食しっかり食べるのが鉄則です。
 
元気の源は具だくさんの味噌汁。赤味噌に、大根、ネギ、たまねぎ、豆腐とわかめを入れて、汁よりも実が多くなります。
 
食卓には1日おきに肉が出ます。
 
長女の年子さんは、牛肉、豚肉、鶏肉とお肉が大好きです。
 
生姜焼き
 
美根代さんは、ぎんさんが亡くなってから肉をあまり食べなくなった時期がありました。すると風邪をよくひくようになってしまいました。
 
美根代さんいわく
 
「良質のたんぱく質をとるためには、肉を食べんといかん。そうせんと、力が出んがね。」
 
(関連記事)血中アルブミン値低下は老化を早める 基準値は?高齢者もたんぱく質を
 
五女の美根代さんは89歳で自転車に乗り、2時間の車の運転も平気です。
 
還暦の記念に60歳で運転免許をとり、これまでのおよそ30年、無事故・無違反の優良ドライバーです。
 
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百合子さん推薦「体に良いこと」とは?口げんかが起きたら…

4人とも夫には早くに先立たれましたが、お互いに助け合って年を重ねてきました。
 
毎日のように実家に集まって世間話に花を咲かせます。
 
百合子さんいわく
 
四人が集まって、ぎゃあぎゃあいうて笑うこと。これがからだにええの
 
しかし、たまに口げんかになることもあります。
 
そんな時は・・・
 
美根代さんによると
 
「頭がカーッとなって血の巡りが良くなるだかね(笑)」
 
口げんかで血流を促進するとは、さすが(?)ご長寿さん。
 
ただものではありません。




百合子さん 落ち込んだ時の儀式&「昔は良かった」と言うのは…

「気力」はぎんさんがよく口にしていた言葉で、その教えは四姉妹にも受け継がれています。
 
ひとり暮らしの百合子さんには、理由もなく気分が沈んだ時に行う儀式があります。
 
右手首に太めの輪ゴムをはめ、逆の手で引っ張り、パチンパチンとはじくのです。
 
「人間、気力だぁ。こんなことで落ち込んでなるきゃあ」と掛け声をかけてパチンとやると、不思議と元気が出てくるのです。
 
ぎんさんはよくこう言っていました。
 
「『昔は良かった』は感心できん。それは、いまが面白くないからだが」
 
百合子さんによると、昔は良かったと振り返るのはいいが、もう一言付け加えて
 
いまも、まんざら悪くはない、そう考えなさい
 
という教えです。




「辛抱と根気」と「明るさ・ポジティブさ」で元気にご長寿

管理人の普通の顔四姉妹はぎんさんから「辛抱と根気」を厳しく叩きこまれました。
 
この四人が元気で長生きなのは、そうした耐え忍ぶ力に加えて
 
「過ぎたことにくよくよしない」
「前を向いて、自分を信じて歩く」
「よくしゃべり、よく笑う。『笑う門には福来る』」
 
という、「明るさ・ポジティブさ」にも起因するように感じます。
 
四人とも「100歳からが老後だかね」と言い合っているそうで。
 
過ぎたことをクヨクヨ悩まず、人と話しておおいに笑う。
 
よく言われることですが、実は意外とできていない健康法ではないでしょうか。
 
高齢の女性ふたり
 
ちなみに108歳で亡くなったぎんさんには自分の歯が5本残っていました。
 
ぎんさんは
 
「気力でにゃあ、この前歯の5本だけは何としても残さんといかん」
 
が口癖で、残った歯を毎朝粗塩で磨き、タオルで一本一本丁寧に拭いていました。
 
亡くなる2年前に1本失いましたが、4本は最期まで残っていました。