アルブミン値は、老化度を測る血液中の指標として近年注目されています。
東京都老人総合研究所が高齢者1500人を対象に調査したところ、血液中のアルブミン値の高い人ほど長生きする傾向のあることがわかりました。
アルブミンは食事から摂ったたんぱく質を原料にして肝臓で合成されます。
ホルモンを全身に運んだり、傷ついた細胞の再生を促すなどの働きをするため、アルブミンが少ないと・・・
■老化が早まる
■体力・気力が衰える
■感染症にかかりやすくなる
などの弊害が起こります。
加齢と共に胃腸や肝臓の働きが弱くなるので、年配者ほどアルブミン値は低下しやすくなります。
これに加えて、高齢になり「肉は身体に悪い」とあっさりしたものばかり食べるようになると低たんぱく状態=低アルブミン状態になるため老化がさらに進んでしまいます。
この対策としては動物性たんぱく質をしっかりとることです。
目安として中高年の人なら一日に肉と魚をそれぞれ1切れ(約70g)、卵一個、牛乳200ccくらいを満遍なくとりましょう。
血液中のアルブミン値は1デシリットル中に3.9グラム以上が基準になります。
アルブミン値は献血をするともれなく教えてもらえます。
※以下余談かも?
ここまで読んで頂いたら、当然のことながら「だったら、ある程度トシをとったら肉を意識して食べたほうが良さそう」という印象をお持ちではないでしょうか。
実際に、「年齢を重ねたら肉を食べましょう!」という主旨の書籍は多数出版されています。
しかし同時に、「肉を食べると早死にする」「肉を食べたら長生きできない」という本があるのも事実です。(´Д`)
このへんは、健康の話題でよくある「矛盾する主張」です。肉食に限らず、いろんなトピックで見られます。
それでは私が肉食についてどう考えているのかというと、
トシをとっても、肉は食べたほうがよい
という立場です。
いろんな健康記事を読み、私の周囲の年配の方を見ても「肉を食べる人は元気な人が多い」という印象があるのです。(元気だから肉を食べるのかも?)
無理して食べる必要はありませんが、ホドホドには食べたほうが健康を助けてくれるのは間違いないさそう、と考えています。
言い換えるなら「年齢に関わらず、肉を全く食べないのは健康に良くない」ということです。(この件については野菜だけを食べるのは正しいか?コンテンツをご覧ください)
適度な肉食は健康維持に貢献してくれるのではないでしょうか。