工藤公康さんは投手・監督として素晴らしい実績をお持ちですが、当サイトとしてはちょっと違う点に注目してしまいます。
 
それは年齢を感じさせない若々しさをキープされていること。


 
現在は健康的な生活が習慣になっている工藤さんも、昔はなかなか無茶なことをやっていたようです。
 
工藤さんのエピソードをまとめます。

肝臓障害から奥さんのサポートで健康的な食事へ

プロ野球横浜ベイスターズの工藤公康投手は89年に肝臓障害を発症してしまいます。
 
「毎晩飲み歩き、ウイスキーをボトルで二本空けて、昼は睡眠不足のまま練習」といった無茶な生活を続けた結果でした。
 
ピッチャーとしての成績がガタンと落ちたのはもちろん、引退すら頭をよぎったそうです。
 
ウィスキーのロック
 
絶体絶命の工藤投手を救ったのは、調理師の免許を持つ雅子夫人でした。
 
雅子夫人は食事や健康に関する本を200冊以上読み、
 
ご飯と味噌汁を中心とした和食
旬のものを食べる
無農薬玄米を5分つきにしたご飯を主食に

 
など、工藤投手の食生活を徹底的に改善したのです。
 
その過程では動物性食品を一切摂らない、といった極端な献立になることもあり工藤投手と夫人がケンカをすることもあったそうです。
 
(ちなみに現在の工藤投手は肉も食べますし、時にはお酒も飲み、生クリーム入りのお菓子も食べるそうです)
 
しかしこうした摂生の結果、工藤投手は91年のシーズンに16勝をあげ、完全復活を果たすのです。
 
現在も玄米食を続け、現役最年長の工藤投手ですが、自分の食習慣を若い選手に無理強いするつもりはありません。
 
「玄米食を続けるコツは、ストレスをためないこと」と考えていて、何らかの負担になる場合は、食事の管理もマイナス要因になる可能性もあると指摘しています。
 
「食事を改善することが自分のためになる」と本人が納得して実行することが大事、と工藤投手は考えています。

工藤投手のコンディション維持法

プロ野球横浜ベイスターズの工藤公康投手は44歳(07年現在)になっても第一線で活躍しています。
 
工藤投手はジョギングを毎日欠かさず行っています。走ることで「走れば体のどこにハリがあるかがわかる」のだそうです。
 
そしてその部位を入念にストレッチするのです。
 
工藤投手は20代後半に一度故障を経験しています。
 
その後は科学的根拠に基づいたトレーニングを徹底することで完全復活し、40歳を過ぎても現役を続けられる肉体を維持しているのです。
 
骨格の正しい動きを重視し、ウエイトトレーニングも積極的に取り入れています。
 
工藤投手の投球フォームは、野球解説者の江川卓さんから「工藤投手の投球フォームはまさにお手本。ピッチャーをやっている小学生が真似するべきもの」とまで言われるほど完璧の域に達しています。
 
そのため40歳過ぎても147km/hの速球を投げ、40歳前後でスクリューボールやフォークボールを習得しています。
 
そんな工藤投手なので、この年齢であっても「メジャーに挑戦したい」の言葉がそれほど突飛に聞こえないような気もします。
 
ちなみに工藤投手は近鉄を含めたセ・パ全13球団から全て勝ち星を挙げています。
 
また、在籍した全ての球団でリーグ優勝と日本一を経験していることから「優勝請負人」というニックネームも持っています。