プロ野球・読売巨人軍のパウエル投手は夏場は大変な量の汗をかくそうです。
(この記事は07年に作成しました)
ただでさえ夏はピッチャーにとっては苦しい季節で、ローテーションを守るのも難しくなってきます。
パウエル投手は水分を2リットル以上とるようにしており、試合中でもまめにシャツを替えています。
あまりに汗をかくのでスタミナを消耗し、夏場は投球にキレがなくなってしまいます。
体質を改善するために漢方薬を試そうとしたのですが、ドーピングの陽性反応が出ることを恐れてこれも断念しています。(ちなみに汗をかきすぎる場合は捕中益気湯という漢方薬が使われます)
同時に、汗をかくことは健康体であることの証明でもあります。健康を考えたら、かかないよりもかいた方がはるかに理想的です。
現代生活では冷房が発達しているので汗をかくことが少なくなっています。
「使わない機能は衰えていく」というのは人体の決まりごとなので、体温調節するための自律神経も反応が鈍くなりやすい環境にあるといえるでしょう。
とはいえ、あまりにも汗の量が多いと気になるのも事実です。そこで次の記事では多汗対策になる食品をまとめます。
汗を抑える食品 汗っかきで悩んでいるなら
多汗症は手のひらや脇の下、頭に起きることが多く、場合によっては汗が滴るほど大量に出ます。
人と接触する部分の多汗は生活に支障をきたすことも。
多汗は体に不調を起こすわけではないのですが、汗が大量に出ていることの恥ずかしさから人との接触に消極的になりがちです。
汗っかきで悩んでいるなら、以下の食品を試してみてはいかがでしょうか。多汗を改善する作用があるとされています。
黒豆
皮に有効成分が含まれているので皮はとらずに食べます。特に寝汗に効果があるといわれています。下の小麦と一緒に煎じ、その汁を飲んでも良いでしょう。
小麦
体の火照りや多汗を改善する作用が期待できます。全粒粉とナツメの実(生薬販売店にあります)を水と一緒に鍋に入れ、よく煮て食べます。
オウギ
漢方薬の材料に使われていて、汗を止める作用があります。生薬を売っている店で手に入ります。3gに水600ccを加えて半量になるまで煎じ、1日三回に分けて飲みます。
これらの実感には個人差がありますので、症状が改善せず、あまりにひどいようであれば医療機関での受診をおすすめします。
多汗の治療としては塩化アルミニウム液の外用や、交感神経ブロックがあります。塩化アルミニウム液は医療機関で取り扱っています。