プロ野球読売巨人軍の木佐貫投手は07年の夏は梅酒を体調維持に活用しました。
実家から送ってもらったり、本人や奥さんが買うなどしています。
「疲れを取るために飲んだり、食欲を落とさないようにしたり、いろいろ使っている」そうです。
梅には疲労回復物質のクエン酸のほか、カリウム、鉄、食物繊維などが含まれており、これらの成分は梅酒にすることで吸収されやすくなります。
また食前に飲めば食欲増進効果も期待できることから、夏バテ防止にはもってこいなのです。
木佐貫選手は焼酎で有名な鹿児島県出身なので、地元から様々な梅酒が送られてきます。チームメイトにもふるまったりして好評なのだそうです。
「クエン酸は疲労物質の乳酸を排出する」のはよく知られていますが、最近はこれについて別の解釈も出てきています。
運動すると疲労物質として乳酸が発生するのですが、この乳酸が実は「アセチルCoAというエネルギー物質に変化することもある」という解釈です。
つまり乳酸も変化すればエネルギーの元になるというわけで、クエン酸はその変化を助ける働きがあるのです。
クエン酸は梅の他、レモンなどの柑橘類にも多く含まれています。
またクエン酸を配合したサプリメントや顆粒タイプのクエン酸も薬局や薬店で販売されているので、スポーツの後や「最近ちょっと疲れ気味だな~」と感じるなら試してみるのも良いのではないでしょうか。