女優の寺島しのぶさんは、ジムでヒップホップ系のダンスを踊りリフレッシュしています。
 
寺島さんは格闘技好きで高校生の頃は女子プロレスラーになるのが夢だったそうです。
 
以前はPRIDEも観戦し、ダンスと格闘技を組み合わせたブラジルの「カポエイラ」にも興味がありました。タイの道場でムエタイを習った経験もあります。
 
(このエントリーは雑誌「ターザン」2011 3/24号125ページを参考にしています。当コンテンツの内容は記事掲載当時のものです)

(2011年時点で)20年ほどジムに通っていて、パーソナルトレーニングのメニューを1時間ほどこなします。
 
しかしこれは筋肉をつけるためではなく、ニュートラルな身体をを保つためです。
 
舞台の仕事などで特定の場所にかかった負担をなくし、偏りの無い、素の自分に戻すためのトレーニングなのです。
 
スポーツは大好きで、高校、大学ではハンドボールに打ち込みました。
 
仕事でどんなに疲れていても、朝晩1日二回の犬の散歩を欠かしません。1回につき30分ずつ歩いているため、良い運動になっています。
 
楽屋でのメイクはバランスボールに座ってやります。
 
食事のセーブなどは特にせず、好きなものを好きなときに食べています。
 
それでも太らず、体型をキープしているのは、頭を使っているからではないか、と考えています。
 
旦那さんがフランス人のため、日常会話でもフランス語を使い、「ものの言い方ひとつにしてもいちいち考えなくてはいけない」のだとか。
 
寺島さんいわく「身体を使うより、頭を使った方がやせる気がします」

カポエイラについて

時おり「カポエラ」との表記がありますが、これは間違ってるんだそうです。「カポエイラ」あるいは「カポエィラ」と表記するのが正しいとされています。
 
カポエイラでは、蹴りなどの攻撃を相手に当ててしまうと「下手」と見なされるそうで、相手には触れないことが基本になります。
 
解釈としては格闘技とダンスの中間的なものがカポエイラ、と言えるでしょう。
 
1500年にポルトガルがブラジルを植民地とした後、サトウキビ畑などでの労働力としてアフリカからの黒人奴隷が使われました。
 
アフリカには土着の格闘技があり、カポエイラの源流になったと言われています。
 
1888年5月13日には奴隷制は廃止されましたが、奴隷への差別は残りました。そのためカポエイラは「権力に対抗する手段」であるとして、1892年から1932年まで禁止されています。
 
 
そうした中、黒人の奴隷達は看守にばれないよう、ダンスのふりをして格闘技であるカポエイラを修練しました。
 
当時の奴隷は手かせをされていたため、その状態で修練が進んだカポエイラでは足技が中心に発達した、という説があります。
 
カポエイラでは確かに足技のバラエティーに富んでいますが、手を使った攻撃が全く無いわけではありません。
 
またカポエイラでは「手を地面について逆立ちで蹴りを出す」というイメージが強いですが、実は両足を地面につけている時間の方が長いのだそうです。
 
カポエイラが音楽と共に行われるのは、前述の「ダンスに見せかけて練習した」ため、昔からカポエイラの際には音楽がかけられていたからです。