女優の大場久美子さんは、仕事以外で体を動かすことはほとんどありません。
 
そのため食事には気を遣っており、野菜の摂取量を増やすため毎朝手作りの野菜ジュースを飲んでいます。
 
小さい頃はコミュニケーションが苦手で、いじめられて学校に行けなくなる時期もありました。

ひとりで乗り物にも乗れないほど消極的でしたが、友達から「劇団のオーディションを受けないか」と誘われたことが転機になりました。
 
無事合格し、入団後は見違えるほど性格が変わりました。
 
それまでは学校を休みがちで勉強は苦手でしたが、舞台に立ちたいという気持ちが勉強の励みになりました。
 
大場さんいわく「私の人生は劇団に入ったことで、大きく変わったのです」
 
しかし99年6月、大場さんをいつも応援してくれていたお母さんが亡くなってしまいます。
 
すると葬儀の翌日から大場さんの体に変化が起きます。激しい動悸や呼吸困難に突然襲われるようになったのです。
 
心筋梗塞かと思うほど猛烈に胸が痛むのですが、病院で調べても異常は見つかりません。
 

 
医師のすすめで心療内科を受診したり、カウンセリングを受けましたが、症状は改善しません。
 
最終的にはパニック症(パニック障害)と診断され、精神安定剤を勧められましたが、吐き気や食欲低下といった副作用が仕事に差し障ると考え、服用はしませんでした。
 
薬を飲まず、8年かけて病気を克服しました。
 
この経験を、同じ症状で悩む人の役に立てるため心理カウンセラーの資格も取得しました。いまでは映画や舞台での仕事のほか、心理カウンセラーとしても活躍しています。
 
年に30~40回の講演活動で全国を訪れ、自身の体験や改善法を紹介しています。
 
2015年12月には「足底反射療法士」の資格をとり、さらに2016年12月には「音楽健康指導士」の資格も取得しています。
 
加えてアニマルレスキューの活動にも参加しているため、極めて多忙な毎日です。
 
一日の睡眠時間は3~5時間ですが、体は極めて健康なのだそうです。
 
雑誌健康365 2017年7月号4~5ページを参考にしました。