プロ野球読売ジャイアンツの木村拓也コーチが2010年4月2日の試合前練習中に倒れました。
 
診断によると、くも膜下出血が原因のようです。
 
木村コーチはまた37歳であり、こんなに若くして発症するものか?と疑問に思った私は、改めてくも膜下出血について調べるべく、当サイトの過去記事を読み返してみました。
(このコンテンツは2010年4月に作成しています)

くも膜下出血には、以下のような特徴があります。

・50歳代から多くなる
・脳動脈にできたコブ(脳動脈瘤)が破裂することで発症する
・「後頭部をハンマーで殴られるような痛み」を伴うことが多い
・その他多い症状としては おう吐、意識障害、眼底出血 などがある

 
脳卒中のひとつ、脳梗塞は生活習慣病と同じように食生活の乱れなどにより起きるのですが、くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤が発生する原因はよくわかっていません。
 
木村コーチは37歳という若さですが不幸にも脳動脈瘤ができてしまい、それが破裂してしまったと考えられます。
 
木村コーチはつい最近まで現役選手だったので、生活習慣病の予備軍であったことはちょっと考えられません。このことからも、脳動脈瘤が「食の欧米化」や肥満などとはあまり関係無く発生するものだとわかります。
 
木村コーチは倒れる直前まで非常に元気だったそうで、目立った前兆もなかったようです。
 
木村コーチは治療の甲斐なく、くも膜下出血で亡くなってしまいます。木村コーチは私よりも年下なんです。そんな方が亡くなるとは。
 
個人的にショックを受けたため、いろんな報道を目にして、ポイントかな?と思える部分を抜粋してみました。
 
「もしかしたら原因あるいは兆候かもしれない」と私が感じたもので、やや強引な感もありますので、参考程度にご覧ください。

・木村コーチは喫煙習慣があり、お酒(焼酎)も好きだった
 
・「食べる量は去年までと変わらないのに、やせてしまった」と話していた
 
・最近は頭痛で眠れないこともあった
 
・腰痛にも苦しんでいた
 
・奥さんと子供は広島に残して、単身赴任でコーチを務めていた

 
喫煙や頭痛はかなり重要な要素ではないかと感じます。
 
木村コーチは周囲への気配りを忘れない人だったようで、その分ストレスもかかえやすい性格だったのかもしれません。
 
こういう出来事を見ると、本人は全く気付かない動脈瘤などを発見するためにも、定期健診はやっぱり欠かせないなぁ、と強く感じるものです。
 
「40歳過ぎたら定期健診を!」といったことがよく言われますが、現実にはどれほど実践されているでしょうか?
 
ましてや木村コーチは37歳で、30代後半で健診を受けるようにしている人は少ないはずです。働き盛りですし、そんな時間も無い、というのが実際のところでしょう。
 
それでも頭痛がするなど、「カゼとはちょっと違うようだけど・・・」といった異変を感じたら、医師に診てもらうくらいの注意は必要ではないでしょうか。
 
思わぬ大病の兆候かも知れません。たとえそれが大したことないとわかっても、何の損も無いはずです。
 
木村コーチのご冥福をお祈りいたします。