私は一時期ジョギングをしていました。
走り始めた当初は大変辛かったのですが、しばらく続けていると少し余裕も出てきました。
しかし、ある寒い日に走っていて、ふと気づきました。
「実はジョギングって、ケガする確率のかなり高いスポーツなのでは?」
と。
特に寒い季節は準備運動を十分に ランニングで多いケガ
寒い時期は走る前に十分ウォームアップしないと、足首あたりが「ヤバイ」感じなんですよ。
ジョギングは特別な道具を必要としないため、性別・年齢を問わず多くの愛好家がいます。スポーツではもしかしたら一番普及しているかもしれません。
しかし手軽に始められるがゆえに、普段運動をしない人がいきなり走り始めるとケガをすることもあります。
また、走ることにある程度慣れた人でも、ちょっとした油断がケガにつながるようです。
ランニングで起こりうるケガとしては…
・ヒザの故障
・足首の捻挫
・アキレス腱断裂
・大腿部の肉離れ
といったものがあります。
いわゆる「生涯スポーツ」にしてはちょっと多いな、と感じるのは私だけでしょうか。
とはいえ、私はランニングは基礎体力を養うのには有効だと考えていますし、健康維持にも効果的だと思っています。
ひとことで「走る」と言っても行う人の体力や、走る負荷によって内容は千差万別です。(下の記事で紹介しているLSDであれば、ケガの心配も少ないはずです)
ジョギングは親しみやすい運動とはいえ、自分の体力、走る場所や距離、使う道具や走り方、そしてウォーミングアップなどを考慮して行う必要があるのではないでしょうか。
LSDとは 考えたことやちょっとした体験 魔娑斗選手も実践
ジョギング関連の記事では、「LSD」という言葉に出くわすことがあります。
LSDといっても、薬物のことではもちろんありません。
Long Slow Distance の略で、「長い距離をゆっくり走る」ことです。
具体的には時速7~8kmほどのスピードで長距離を走り続けることで、これはウォーキングより少し早い程度のスローペースです。
LSDを最初に提唱したのは佐々木功氏(故人)です。
佐々木氏によると、LSDを行うことで競技能力を向上させ、末端の毛細血管も活性化させることができます。
格闘家の魔娑斗選手もLSDを実践しています。
「ゆっくり走ることで末端の毛細血管を活性化」というと、私にもそれらしい体験があります。
まだ寒い今の時期に走り始めると、しばらくは足首から先が冷え切っており、「足の指は真っ白だろうな」という実感があります。
ところが10分もすると、足の指先まで血液が満たされていくのが感じられるようになってきます。足首から先が熱を帯びてくるのです。寒い時期は特によくわかります。
これはまさに「末端の毛細血管の活性化」ではないでしょうか。
佐々木氏は、LSDにより身体機能を向上させていくプロセスを「身体資源を開発する」と表現していたそうです。
念のためにおさえておくと、佐々木氏は「LSDさえやっておけば良い」という考えでありませんでした。「追い込む」トレーニングも含めた、その他あらゆる鍛錬の一部としてLSDを提唱していたのです。
いわゆる「走りこみ」はほとんどの競技で基礎体力を養うために行われています。
またLSDは有酸素運動のため、ダイエット目的の運動としても適しています。
ゆっくりしたペースで走るのであれば、上の記事で指摘したようケガも少なくなります。
すでにジョギングなどを行っている場合でも、LSDの理論を吸収してみるとまた違った発想で運動できるのではないでしょぅか。