少し前に、ランナーにとってちょっと気になる記事を目にしました。
「ランニングは体に悪い」研究結果めぐり論争
sankei.jp.msn.com/wired/news/121225/wir12122512090002-n2.htm
(現在は削除されています)
記事を読むと、見出しは「ハードなランニングは体に悪い」の方が適切じゃないかな?と思うのですが、内容のポイントをまとめます。
「ブリティッシュメディカルジャーナル」に掲載された研究結果が情報ソースです。
■52600人を30年にわたり研究したところ、以下のことがわかった
普通のランニングをする人は、しない人よりも死亡率が19%低かった
ハードなランニングをする人は、運動により寿命が延びるメリットを得られない
■別の研究では、時速12km以上で走る人は、心臓を損なうリスクがあると判明した。
■また別の調査では、最高レベルのアスリートにいくつかの心臓の異常(冠状動脈の硬化など)を発見した
■心臓病専門医の間では、アスリートの持久力が心房細動のリスクを著しく高めることは議論の余地がないとされている
■これらの説には反論もあり、また「極端な身体トレーニングはがんリスクを高める」と別の警告を発する医師もいる
一週間に30~40kmを時速12kmで走るのはかなりの高負荷ではありませんか?一般人ではなかなか厳しいレベルだと思います。
仮にこれほどの高負荷ランニングを習慣にしていたら、それは私には「やりすぎ」の印象があります。
これこそ健康トピックでよく言われる「運動もホドホドが良い」の典型例ではないでしょうか。
健康関連の記事には決まって「自分が気持よいと感じる程度」「軽く汗ばむくらい」の運動をしましょうと書いてあるのは、ちゃんとした根拠のある話なのです。
循環器リスクを上げる程度の高負荷で運動を行っているランナーは、そうでない人よりも食べ物はじめその他の生活習慣に気をつける必要があるでしょう。
抗酸化物質を意識して食べる、疲労回復のためのサプリを利用するなどの工夫をしないと、体調を崩すリスクは高くなるはずです。
市民ランナーが増えている折、過度に気にする必要はないと思いますが、こういう研究結果があることは頭の片隅に入れておいてください。