CoQ10は体内で作られる補酵素で、心臓、腎臓、肝臓などに多く含まれています。臓器の動きを活発にし、体のエネルギーを生み出す潤滑油の働きをしています。
 
食生活が偏ったり、ストレスを受けるなどすると体内の量が不足していきます。
 
CoQ10の体内濃度は20代が一番多く、40代では20代の70%、80代では50%に減ってしまいます。

CoQ10は欧米では、軽症の心不全の薬などの医薬品や化粧品で幅広く使われていました。日本国内では74年から医薬品で、01年から食品で、04年から化粧品への配合を認められました。
 
CoQ10は油にしか溶けず、油を含む食品と一緒にとらないと吸収されませんでした。そのCoQ10を界面活性剤の薄い膜で包み、水溶性にするという技術を日清ファルマという会社が開発したのです。
 
これによりCoQ10はいろいろな食品への添加や、空腹時でも吸収されるようになりました。
 
CoQ10は細胞内で糖を燃やしてエネルギーを作る手助けをしています。心臓の細胞で不足してくるとエネルギーの生産が追いつかず、動悸や息切れといった症状が出てきます。
 

 
CoQ10には次のような働きが確認されています。

・衰えてきた細胞を活性化して回復させ、肝臓や心臓などの動きを若返らせる。また、肌のしわを浅くする働きがあることも証明されている。
 
・CoQ10はいわしや牛肉に少量含まれているが、日常の食事だけでは必要量を補うのは無理。
 
・副作用の心配はほとんど無いが、ごくまれに食欲不振、吐き気などを引き起こすことがある。また、インスリン、ワーファリンを使用している際には医師と相談するべき。
 
・不整脈にも高い効果が期待できる。

 
また、CoQ10を使用したアスリートには次のような効果が見られました。
 
CoQ10を毎日270ミリグラム摂取した39人の水泳選手のうち80パーセントが大会で自己記録を更新しました。老化や運動による筋肉細胞の破壊をCoQ10が防いだと考えられます。
 
疲労回復にも効果があったため、選手がスケジュール通りのトレーニングを消化できたのです。