厚生労働省が発表した2008年の日本人の平均寿命は
 
女性86.05歳
男性79.29歳

 
で、男女とも3年続けて過去最高を更新しました。07年より女性は0.06歳、男性は0.10歳寿命が延びています。

そして女性は24年連続で長寿世界一、男性は4位でした。
 
寿命というと、独身の人は結婚している人より寿命が短くなるという調査結果があるそうです。
 
国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集2005年版によると、男性も女性も40歳時点で独身あるいは配偶者と死別・離別しているとその後の平均寿命が短くなります。
 
統計の内容をまとめてみると次のようになります。

男性 40歳時点での平均余命
 
・配偶者あり 39.06年
・未婚 30.42年
・配偶者と死別 34.95年
・配偶者と離別 28.72年
 
 
女性 40歳時点での平均余命
 
・配偶者あり 45.28年
・未婚 37.18年
・配偶者と死別 43.32年
・配偶者と離別 40.49年

 
つまり、男性の場合40歳時点で奥さんがいないと、結婚している男性に比べて平均寿命が8.64年も短くなるのです。
 
さらに、40歳までに離婚した男性は独身でいた男性よりもさらに寿命が短くなっています。
 
これはかなり大きな差だな、と感じるのは私だけ?
 
余命に差が出るのは、独身男性の場合食生活が乱れがちになるからと考えられています。食事や衛生面、起床・睡眠のリズムなど、生活の質が全般的に悪くなるのではないでしょうか。
 
私もあと数年でこれに該当するわけですが・・・。
 
「独身だけど健康には気を配ってる男」の統計はないのかな?

年をとって孤独感を感じると血圧上昇

上で紹介した「独りの人(男性)は健康を害しやすい」を裏付ける研究結果があります。
 
アメリカで行われた調査では、孤独感を感じている人は血圧が上がりやすいことがわかりました。
 
シカゴ大学のルイズ・ホークレイ教授のグループが、米国に住む50~68歳の229人を5年間にわたって調査しています。
 
対象者への質問には、孤独であることを感じているかどうかを判断するものも含まれていました。
 
調査の結果、「孤独を感じる」と答えた人は、「社会的に多くの人とつながりがあり、社交的に過ごしている」と答えた人と比べて血圧が高い傾向が見られました。
 
孤独感を最も強く感じている人は、そうでない人より、最大血圧で14.4mmHg 高くなるケースもありました。
 
「寂しさ」は、感じ方が軽度でも血圧への影響があったそうです。
 
ちなみに、今回の調査の対象が「独身者」かどうかははっきりしないのですが、独身者がほとんどではないかと推測されます。
 
また男性に限定した話ではないとは言え、何となく「独身男性」を強くイメージしてしまうのは私だけ?
 
何だかこんな記事を読むと、寂しさがさらにつのって健康に良くないような気もしますが・・・。