ある程度水泳を続けていると、「今日は調子いいな」とか「あれ?今日はキツいな」と感じることがあります。
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これは体に疲れが残っているなどの肉体的な問題もありますが、水泳前に何を食べるかによってもだいぶ違います。
このコンテンツでは、私が経験した「これを食べたらすごく泳げた」「これはNG」だった食品を紹介します。
食事と水泳のパフォーマンス
運動前に口にするものは、パフォーマンス(と書くと大げさですが)に間違いなく影響します。
まず、調子が悪いと感じるのは、揚げ物など消化の悪いものを食べた時です。泳いでいるとお腹や腕が重く感じるんですよ。
私の場合、職場でカツカレーを食べた後によく体が重くなってました。油物を食べると、食事から得られる運動のためのエネルギー源の消化・吸収が遅れるような気がします。
反面、食べたら調子が上がるものもあります。
簡単に言うと「消化の良いもの・炭水化物」です。
泳ぐためのスタミナが長続きするんですよ。うまくハマれば「いつまでも泳げるぞ!」という気がするほどです。
消化の良い炭水化物食品を泳ぐ前に摂取すると糖分が素早く吸収されて、「プチ・カーボローディング」状態になるのだと考えています。
いうなれば燃料が豊富に体内にある状態なので、泳ぐのが非常にラクになるのです。
この効果が一番高かった食材は、いまでも強烈に印象に残っています。
それは
冷凍うどん二人分+薬味の大根おろし+味付けのポン酢orめんつゆ
です。
大根を一緒に食べることがポイントで、うどんがさらに消化吸収が良くなります。
炭水化物の消化酵素を含む食品+炭水化物がポイントではないかと。
これを食べた二時間後くらいに泳いだところ、それはもう効果がてきめんでした。
いつも40分泳ぐのですが、40分の時点で全くキツい気がせず、もう10分泳ぐことにしました。10分経過してもまだ余力があり、そこからさらに10分延長して結局60分泳いでしまいました。
まだイケそうな気もしましたが・・・。
栄養のバランスとしては良くないので、食べ続けることはすすめられませんが、持久力が必要な運動の前には試してみてください。
ワイナイナ選手もレース前にうどん
雑誌「ランナーズ」の2011年12月号によると、マラソンのエリック・ワイナイナ選手もレース前にうどんを食べるそうです。
ワイナイナ選手は96年のアトランタオリンピックで銅メダル、2000年のシドニーオリンピックでは銀メダルを獲得し、2010年のサロマ湖100kmウルトラマラソンでは優勝しています。
ワイナイナ選手がうどんを食べるようになったきっかけは、2000年シドニー五輪でのレース直前の昼食です。
スタートは午後4時で、何か食べなくてはいけないのですが、ワイナイナ選手は食欲が湧きません。
サポートのシェフが心配して「何か食べたい?」と聞いたところ、ワイナイナ選手はなぜか「うどん」と答えたそうです。
結果、銀メダルを獲得!
それ以来、うどんはレース前の定番メニューになりました。
ちなみにレース三日前にはチョコレートを、前日にはショートケーキを食べるそうです。
うどんはGI 値が高い食品です。
最近は、高GI 値の食品は敬遠される傾向が強いですが、血糖値が上がりやすいとは、すなわちエネルギーに素早く変わることを意味します。持久力が必要な競技前に食べるのは理に適っているとも言えるのです。
次のページでは、水泳前にコーヒーを飲んだときの私の体験を紹介してみます。
こちらもスタミナ・持久力に関するものです。