健康関連で、最も多く話題になるトピックのひとつに
 
免疫力
 
があります。
 
一般に免疫力は強いほうが良いとされ(強すぎるのも問題、という主張もありますが)、免疫力をいかに上げるかがしばしば取り沙汰されます。

免疫力アップの方法としては、腸内環境の整備などいくつかの方法があります。
 
それらの中で、かなり有力ではないか?と管理人が感じるのは・・・
 
少食です。
 
少食(=摂取カロリー制限)は、寿命を延ばすことが知られています。
 
これは、少食による免疫力アップが大きく貢献していると考えられ、ある意味少食は最強の健康法のひとつなのです。
 
以前読んだ「少食の力(Amazon・レビューあり)甲田光雄著」に、こんなくだりがありました。

朝食を三年間以上抜いて、西式甲田療法を実行している人約300名に、朝食を抜いてどのように体調が変わったか質問してみたのです。
 
300名のうち、実際に回答をいただいたのは、247名。
 
そのなかで風邪を引かなくなったと答えた人が、実に76%もあったのです。
 
それだけ免疫力(自然免疫)が強くなったことを示しているわけです。また手や足に怪我をして傷ができても、化膿しないで早く治るようになったという人も多くいました。
 
(中略)
 
アトピー性皮膚炎とか気管支喘息、それに花粉症のようなアレルギー性疾患も、腹七分の少食で激減してくることがよくわかりました。
 
花粉症のごときは実に85%の人がよくなってしまったというのです。
(8ページ)

実は私も少食を意識して、実践しているのですが、これがまたなかなか難しいものがあります。
 
習慣で食べているものを変えるのは、思ったより意志の力が必要なのです。
 
行きつけの定食屋で「大盛り」をいつも頼んでいると、「並盛り」を頼むのがなぜか「惜しい」と感じるんですよ。(´Д`)
 
でも、食べ過ぎて健康の足しになることはありません。
 
時間は多少費やすかもしれませんが、少食は身に付ける価値のある習慣だと思います。

無「肥料」野菜の生命力 人間の少食とも関連する?

このサイトでは、食事の量は非常に少ないのに(少ないから?)精力的に活動されている方達を紹介しています。
 
辰吉丈一郎さんや石原結實医師の少食と活動量
 
これに関連するのでは?と感じる記事を目にしたのでお知らせしてみます。
 
スポーツ新聞を読んでいたら、東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授のコラムがあり、「無肥料野菜」について書かれていました。
 
それによると、

「肥料を全く与えずに野菜を栽培すると、最初は貧弱なのだが、根を張った後はとても力強く成長する。台風や病害虫にも強い野菜が育つ」

のだそうです。
 
過剰な栄養分を与えられない野菜は、自らの力で根を伸ばし、栄養を吸収する生命力が格段に高くなるのです。
 
そう言えば、肥料のみならず水さえも極限まで制限する緑健農法で育てた野菜はとても美味しいそうですね。
 
肥料無しで育てられた作物の生命力がアップするように、人間も摂取する栄養分を制限した方が身体には良いのかもしれません。
 
藤田教授は「過剰な栄養分が生命力を喪失させる」と書いています。
 
こうした話を聞くと、日野原医師や辰吉さん、あるいは石原医師がバイタリティにあふれているのも、食事の量が少ないからかもしれないと思うものです。
 
ただし、身体が成長している年齢(20歳前半ごろ?)まではやっぱり三食食べた方がいいのではないか?という考えは変わりません。(大食いしろというわけではありませんよ)