活性酸素はテレビ番組でも頻繁にとり挙げられているので、健康に関心のある人だけでなく、一般にもかなり認知されています。 
 
いわく「活性酸素は体を酸化酸化させて錆びさせる」「ポリフェノールは抗酸化力がある」などなど。

「老化や病気に共通する原因」といわれるこの活性酸素に対処することは、ある意味で究極の健康法と言えるでしょう。
 
 
前述のように、活性酸素が話題になった時必ず出てくるフレーズに「体をさびさせる」というのがあります。「さびる」と言っても体が茶色になるわけではないので、いまひとつわかったようでわからない言い回しです。 
 
 
「さびる」とは言い換えると「酸化される」ということです。酸化とは「原子や分子が持つ電子が奪われること」で、それによって物質の性質を変えてしまうことです。 
 
 
・釘がさびるとぼろぼろになる
 
・りんごやごぼうの切り口がしばらくすると黒ずんでくる
 
・酒精分が酸化発酵して酸っぱくなってしまった失敗作の日本酒

 
 
これらはすべて酸化が関係しています。いずれも各物質が本来の機能を損なっています(鉄ならば硬さ、りんごの色、酒の味、など)。
 
人間の細胞は脂質やたんぱく質などからできています。こういった物質が活性酸素によって酸化されると細胞本来の性質が変わってしまいます。これが老化・病気のもとになります。
 
活性酸素は体の細胞本来の機能を阻害している、と考えればよいでしょう。 
 
 
ちなみにHIVは、体の免疫機能を司るT細胞自身が持つ抗酸化力(酸化に対抗する自衛力)を大きく低下させます。つまりHIVは、T細胞を酸化されやすく、同時に変質しやすくするのです。
 
 
T細胞が変質して機能しなくなると、当然体の免疫機能が極端に落ちます。これがエイズです。