ドイツで製造されている「リーゲル」というブランドの部分入れ歯は「世界最高」と評価されており、完成度の高さでは世界で右に出るものがないといわれています。
ヨーロッパでは歯科医療が非常に発達していて、中でもドイツは歯科技術が最も進んでいるそうです。
「リーゲル(「かんぬき」という意味)」はヨーロッパの城主などが主な顧客で、見た目、付け心地の良さは言うに及ばず、歯の固定感もしっかりとしていながら、それでいて外すのも簡単という、まさに理想の入れ歯なのです。
加えて土台の歯や、周囲の歯肉の手入れもしやすいと、非のうちどころがありません。
メンテナンスをきちんとすれば20年は余裕で維持できるそうで、一生ものの入れ歯と言えそうです。
そのぶんお値段もなかなかのもので、専門の歯科技工士がオーダーメイドで作るため、数本の入れ歯でも数十万円かかります。
日本の歯科ではリーゲルテレスコープという技法が使われています。
ウィキペディアによると、リーゲルテレスコープとは
ちなみにテレスコープとは「望遠鏡」(名詞)ではなく、「はめ込み式の」という形容詞での意味である。
とのこと。
この技法を使う利点として、同じくウイキペディアには
・クラスプで固定する場合よりしっかりと固定され義歯の動揺が少ない
・義歯全体を小さくする事が可能なため違和感が少ない
・支台歯を負担がクラスプと比べて軽くなる(支台歯に側方力がかからない)
といったことが紹介されています。
今は無関係でも、もしもの将来の選択肢としておいてはいかがでしょうか。
磁石式入れ歯とは 仕組みや長所・短所 費用
最近は「磁石式入れ歯」なるものがあります。文字通り、磁石の力で固定する入れ歯です。従来の入れ歯と比べて、多くのメリットがあります。
これまでの部分入れ歯では、
見た目が悪い 食べかすが詰まる 外れやすい 噛みにくい 痛みがある 横の歯にも負担をかける
といった問題点がありましたが、磁石式入れ歯ではこれらを相当程度解消できるのです。
磁石式入れ歯では、残っている歯の根に小さな磁性金属を、義歯には超小型の強力磁石を埋め込みます。磁力で固定された義歯は、食事や会話程度でぐらつくことは全くありません。対して横方向の力が加わると比較的簡単に外れるため、手入れも容易にできます。
従来のような金属製の留め具が無いので、歯への負担や痛みも発生しません。見た目も、入れ歯と気付かないほど自然になります。
総入れ歯の場合は、上あごには4本、下あごなら2本のインプラントを埋め込み、磁石式入れ歯の土台を作ります。部分入れ歯と同様に安定し外れにくく、口蓋部分に接触しないためおう吐感もありません。
長所の多い磁石式入れ歯ですが、保険外治療ということもあり、費用がかかるのがネックです。従来の入れ歯治療費に加え、義歯につける磁石代が加算されます。磁石代はひとつあたり3~5万円で、作る義歯の数だけ必要です。
総入れ歯ではさらにインプラント代が加わります。
何よりもまずは自分の歯を残す努力が大切ですが、やむを得ず入れ歯を使用する場合は、磁石式入れ歯も選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。