ハーブの一種、セントジョーンズワートはうつ症状に使われます。
うつ病は、セロトニンというホルモンの不足が一因と考えられています。セントジョーンズワートはセロトニンの減少を防ぐ働きがあるのです。
セントジョーンズワートはドイツでは薬として売られており、軽度のうつ病に対しては抗うつ剤よりも頻繁に利用されています。
米国でもサプリメントとして販売されていますが、中度~重度のうつ病には効果が期待できないとされているので注意が必要です。
セントジョーンズワートと薬の相互作用は注意
セントジョーンズワートによる副作用は非常に少ないですが、まれにめまい、倦怠感、胃腸の不調などの症状が起きることがあります。
また、セントジョーンズワートは特定の薬物と相互作用を起こすことがあり、いくつかの薬の効果を減少させる作用もあります。副作用よりもむしろこちらに気をつけたほうが良いかもしれません。
セントジョーンズワートの薬物相互作用は厚生労働省も注意を喚起しています。
この件に関しては厚生労働省のホームページにも報道発表資料として公開されていて、注意するべき薬物としては
インジナビル ワルファリン ジゴキシン シクロスポリン テオフィリン 経口避妊薬
が挙げられています。
何か薬を服用していて、センドジョーンズワートを併用する場合は事前に医師に相談した方が安心です。