歌手の西城秀樹さんが2018年5月16日に亡くなりました。
永遠の“ヤングマン” 脳梗塞後もステージに熱い思い
www.sankei.com/entertainments/news/180517/ent1805170022-n1.html
管理人はメルマガなどで西城さんの体調に関する記事をいくつか書いており、脳梗塞を発症され、それから復帰を果たし、脳梗塞再発という経過を追ってきました。
このコンテンツではそれらの記事をまとめています。以下の内容は記事作成時点のものです。
西城秀樹さんの脳梗塞発症 食生活改善
歌手の西城秀樹さんは03年に脳梗塞で倒れました。
西城さんは30代ですでに大変な売れっ子になっていましたが、同時に付き合いも増えて暴飲暴食気味になっていったそうです。
しかし身体は常に鍛えていて、40代で結婚した後はさらにトレーニングを強化しました。
ステージでは派手にアクションするため減量も行い、水分摂取を控えることもありました。
しかしそれが裏目に出て、03年の公演中に脳梗塞を発症し、入院してしまいます。
これに懲りた西城さんは、それまでと食生活を一変させ、
・三食をバランスよく、規則正しく食べる
・料理は薄味に
・水をこまめに飲む
・朝食でパンを食べる時はバターをつけない
・夕食は腹7分目
といったことを心がけるようになりました。
コンサートでは空腹の方が声が響くので1ヶ月ほど前から食事量を減らし気味にしています。
脳梗塞後のうつに悩まされる 発症率は?
西城さんの場合、03年に発症した脳梗塞自体は比較的軽度のものでした。しかし後遺症のうつ病が非常に厳しかったそうです。
「この病気で自分は死んじゃった」とか「元の自分はもういない」と考えるようになり、「心の整理がつかない状態」でした。
「ベッドで暗い気持ちになったり、苦しくて、このまま息が止まってもいいと思ったことがある」
と、かなりネガティブな心境でしたが、
「(奥さんから)一緒にゆっくり治していこうと言われ、まだ、やることがあると思えた。妻がいなかったらがけから突き落とされた気持ちになったと思う」
と語っています。
1年ほどは辛い日々が続き、一向に気持ちが前に向かなかったのですが、奥さんはじめ周囲の人々が西城さんを支えました。
復帰会見を行った時も完治はしておらず、その前日まで「引退します」と全く逆のことを発表するつもりでした。引退発表を思いとどまったのは家族の支えがあったからです。
会見後西城さんは復活しており、06年9月には新曲も発表しています。
脳梗塞にかかると、うつ病を発症しやすくなります。20~40%の脳梗塞患者にうつが発症するという統計もあります。
脳梗塞の後にうつ症状が多発する理由はよくわかっていません。
脳の血管が詰まることによって脳組織が損傷する、脳梗塞の症状自体が気分を落ち込ませる、などの仮説があるようですが、どれも確定的ではありません。
西城さんは回復後に新曲を発表するなど、順調に活動を続けていましたが、2011年12月19日にめまいを感じ、精密検査の結果、脳梗塞の再発と判明しました。
脳梗塞再発 再発率は?
西城さんが脳梗塞を再発させた件は広く報じられました。
MSN産経ニュースさん
西城秀樹さん、脳梗塞再発 ディナーショーは中止に
sankei.jp.msn.com/entertainments/news/111221/ent11122109360006-n1.htm
(現在この記事は削除されています)
再発から2週間ほどは治療を続けるため、同年内は入院することになりました。
脳梗塞はどれほど再発するのでしょうか?ネットで調べてみたところ、資料によって数字に違いがあります。
目に付いたものを挙げていきます。
・3年以内なら再発率20~30%
・1年 10%
・5年 34.1%
・10年 49.7%
再発率って結構高くないですか?症状が一旦治まっても、節制を意識した生活習慣を続ける必要はあるようです。
タバコを吸うのは論外として、食事療法を行い、薬の使用も含めた医師の指導遵守が再発防止のカギになります。
何よりまずは、生活習慣病を予防する意識を日頃から持ち、脳梗塞を発症しないのが大切なのは言うまでもありません。
再発前に西城さんが実践していたこと
脳梗塞が再発し入院していた、歌手の西城秀樹さんが退院したという報道がありました。
MSN産経ニュースさん
脳梗塞で入院の西城秀樹、経過順調で退院 リハビリを開始
sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120111/ent12011106460000-n1.htm
(現在この記事は削除されています)
実は西城さんの健康法については、2011年10月6日の九州スポーツ新聞「ヘルス」欄に特集がありました。
ポイントをまとめます。
■スポーツジムでは週に1~2回、程よい負荷でじんわり汗をかく程度のトレーニングをする
■有酸素運動は走るよりも歩く方がキツくなくて長く続けられる
■食事に対してもストイック過ぎはダメ 細かい食事制限はしていない 肉も食べる
■週のうち5日間は朝がトーストとヨーグルト 夜はご飯とみそ汁、納豆 土日は好きなもの
■お酒も1日1~2杯ならOK
■水を飲むのは重要 のどが渇く前にこまめに 1日に2リットル近く飲む
■水はいろいろ試した結果、現在は大分の軟水を飲んでいる
これらについては、当時のブログやメルマガに書くのは控えていました。
というのも、上の「ヘルス」特集は、西城さんが入院する前の記事です。つまり、西城さんはこれらの健康法を実行していたにも関わらず、脳梗塞が再発したわけです。
私は「この健康法を紹介していいものか?」と迷ったのです。
ただ、別の見方もできると思います。
西城さんが入院されたのは2011年の12月20日で、退院が12月30日です。正月は家族と過ごされています。
つまり、入院期間は10日間でした。当初は2週間ほどの入院が必要と考えられていたそうです。
10日間を長いと感じるか、短いと感じるかは人によって違うでしょう。
私個人的には「意外と短いし、元気だなぁ」と感じました。2012年の1月末にはイベントにも参加されています。
もしかしたら、この健康法のおかけで、再発の症状が軽かったとも言えないでしょうか?
このへんの解釈も人それぞれ、ということになりそうです。
判断材料のひとつにしてもらうため、退院された機会に西城さんの健康法を紹介してみました。
(※管理人注 再発後に退院された西城さんですが、後遺症を発症されています。下記事を参照して下さい)
脳梗塞再発の後遺症 右半身にまひ
西城さんに脳梗塞が再発してから、後遺症が残っているという記事がありました。
西城秀樹、脳梗塞再発で右半身まひの後遺症
sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120224/ent12022405580005-n1.htm
(現在この記事は削除されています)
記事によると、
・今回詰まった血管は右半身の運動神経をつかさどる脳の部分だったため、右手と右足が不自由に
・一時は前に歩けなかったが、約1カ月リハビリ専門病院に入院した結果、つえをついてなら普通に歩けるまで回復した
という状態なのだそうです。
前月に行われた富士市でのイベントでは、西城さんは椅子に座ったまま歌っています。
西城さんが脳梗塞を最初に発症したのは03年で、私のメルマガで最初にとりあげたのは07年の8月です。そしてお亡くなりなったのが18年の5月。
思いがけず長期間追いかけることになりました。
改めて西城さんのご冥福をお祈りいたします。